Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

ミスター・ミスメイカー

前回の旅の後日談。出足からミスった話。

 実は今回の旅で、初日から致命的なミスを犯した自分。飛行機のチェックインを済ませ出発ロビーでさて取り出そうとしたら、家に忘れ物をしたことに気が付く。

 

 うわ、イヤホン忘れてきた!!!

 

 というわけでミスメイカー。これからの移動の時間イヤホンなしで携帯から音楽も聞けないときた。まぁ行きの飛行機は最悪寝てしまうからそれでもいいとして、そこから先の地上移動も音なしはちょっときついなぁ。かといって適当なイヤホン買うにもなぁ。なんて迷っていたらば、ヨドバシAkibaで面白いもの発見。

たのしい会社 ハイレゾ音源対応 カナル型イヤホン TA-HRW1-BBR

たのしい会社 ハイレゾ音源対応 カナル型イヤホン TA-HRW1-BBR

 

  へえ、こんな値段でハイレゾ、しかもウッドハウジング。ネット上での評価もそれほど悪くない様子。急場しのぎにしてはいいもの見つけたなという感じで購入。実際Xperia XZsでDSEE HXとイヤホン最適化を効かせて試してみたけど、普段使っているのと遜色ない程度。ハウジングの関係か少し柔らかみがあるくらいで、きちんと音が鳴っている感じ。

 つい最近、こういうのを手に入れたのだが音の質が全然違う。 とあるキャンペーンでタダだったけど。

 まぁもともとこっちは海外メーカー、しかも廉価クラスということで期待はしていなかったもののあまりに音がスカスカで本当に緊急用だろうなぁと。でもよく考えたら、今回買ったのと価格帯は一緒なんだよな。

 

 ともあれこれで街歩きの条件はようやく整い。2日目は秋葉原放浪といつものお台場へ。と言っても時間制限はあるのと最近のリハビリのため、あまり長時間の探索任務はできず。MS ENSEMBLEのガチャガチャでクアンタをダブらせ。若干の腰痛に耐えかねてSTRICT-GにてRAKUWAのバンシィモデルを買い。

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 家に帰ってから組み上げてみたり。左はこれまたダブったニューガンダムとウーンドウォート。もう1体ずつあるのです。今回の戦利品といえば戦利品ってことで。考えてみたら、安上りな散財なんだよな...。

 

 そんな2月の東京ツアー、これにてひと先ずおしまい。

ムーンライトダンス

心のオーバーホール本編。

 家族やら会社やらにいろいろ察してもらっての心のオーバーホール。実際には昨日の日記の通り出発直前に職場の後輩から入った電話のおかげで、微妙に動悸をさせながらのスタートではあるのだが。 

 朝から新千歳空港の雪からくる遅れを引きずったのか、出発予定が15時のはずが15時半過ぎのブロックアウト。羽田についたのは17時過ぎ、全体に約30分ずつくらいの遅れで行程開始。

 

 ここで今回の目的をようやく。

 

東京スカイツリー

 

 完成から6年も経って何故今時期? とお思いかと。そこに昨日の日記の布石が来るわけで。そう、マクロス

 2月の末まで、スカイツリーの展望回廊で「MACROSS BLUE MOON SHOWCASE」なるイベントをやっているそうな。とはいえこういう東京のイベントなどほとんど来たことが無い(せいぜいガンプラEXPOくらいだ)オノボリさん丸出しの北海道人、どうやってスカイツリーに登るのかすら調べず行き当たりばったりでとりあえず押上へ。

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 やってきましたスカイツリー。ギリギリてっぺんと上弦の月が写って...くれたかな。明るさの関係で途中の展望回廊までしか見えないか。今日の目的地、あそこだ!!!

 その前に、ソラマチの中にあるというとある場所を目指す。その地は「トミカショップ」。留守番している息子をいずれ連れてきたいなぁ、なんて思っていたが、その下見もかねて今回の訪問。

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 当然のことながら18時半過ぎの時間なので、人手はまばら。親子連れがちらほらってところかな。さすがは公式の直販店、基本はラインナップされている品は全部そろっている様子。最近息子が「あたどーぅ(アヴェンタドール)」や「うらかん!!」などとトミカ図鑑やら店先でラジコンを指さしながらいうもんで、ショップ限定やら初回限定のトミカを買って土産とす。

 

 さて、その段階で19時近く。いよいよツリーに登ってみますか...と、チケット売り場を目指すのだが。

 

こんな混んでるの!?

 

 待ち時間15分~30分という表示だが、それどころじゃないだろこれ。結果として45分近く列に並び、横入りの図々しい年よりの妨害に遭いながらもなんとかチケット購入。どうしてこんなに混んでるのかと思ったら、なにやら金曜の夜はSKYTREE DISCOなるイベントがあって、23日はその最終日だったらしい。そこそこいい年したおっさんおばさんがディスコを目指すってか。

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 俺はこっちに行きたいだけなんだけどなあ。

 10数名のかたまりに分かれて、展望台行きのエレベータへ。日本最高速のエレベータとのことで、350m地点までマジで1分足らず。定宿にしている秋葉原のビジネスホテルの22階から下りで1階に降りるより早いって。こりゃすごいわ。

 ドアが開き350m地点のDISCO。大音量でダンスミュージックが流れ。

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 だから俺はこっちに(以下略)。スカイツリーカフェの列を横目に展望回廊への追加チケットを購入。とっとと脱出だ。

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 エレベータもワルキューレ仕様。2基あるうち片方はワルキューレ、もう片方はシェリルとランカ仕様みたいで、両方を見るには2回入らなあかんって事かい。一度上に上がって下に降りると2回目は有料らしいので。内部は3面フルに使ってワルキューレのメンバーが所せましと描かれておりました。

 ようやく450m地点へ。

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 エレベータを降りると、歴代作品の...と思いきや結構かぶってるのもあるな。モニターで流されておりました。初代なんていかにも昭和だもんなあ。

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 回廊内はこんな感じ。細かな作品世界の説明は、ぶっちゃけ暗くてあまり見えんかった(笑)。

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 ところどころに各作品のVFパネルが。なんでもここから見た場合の実物大に見えるように、という意図らしいが正直よくわからん。

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 キャラクター紹介の部分で、カナメ役の安野希世乃さんと、美雲の歌パートのJUNNAさんが来訪したらしく直筆のサインが書かれておりました。カナメさぁぁぁぁん!!!

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 回廊を突き当たり、その先は資料展示。原画は撮影禁止だったのできちんとそれを守り制作サイドへの敬意を。その先にVF資料だったのだが、こっちは禁止の表示がなかったので撮影させていただきました。ていうか河森監督のVF可変機構検証用のレゴって、これすごいよな。

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 発売済みの各種プラモや完成品(超合金)。初代の頃のを作った人間として、最近のはすごいなぁと手付かずのVFが何機部屋にあるかなぁ...。時間を見つけて作りたいところ。

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 さすがに1/1とはいかないまでも、大型の立像。VF-1Sのコクピットのコントロールスティックまで再現されていたのはさすが。

 物販では空中騎士団のアイテムを嫁からリクエストされていたのだが、さすがにワルキューレ推しの世情を反映してかほとんど空中騎士団グッズはなく、まさかドラケンを買って帰るわけにいかず(それなら札幌にも売ってるわ)、ノート買って帰りました。

 再び350m展望台へ。ここって3層くらいになっているらしく、騒々しいDISCOフロアから下に降りると少しだけ音が和らいだ。ここでもカフェがあり、コラボメニューが。

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 半分以上売り切れじゃねぇか!!! ヤック・デカルチャー!!!!

 さすがに人間のエネルギーが底をついてきたので地上に降りることに。

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 ガラスフロアで下が見える場所へ。そこでもフレームに足をのせてしまう高所恐怖症気味の自分だったり。450m地点では、ゆっくりだけどやっぱり揺れがあるんだよ。気のせいかもしれんけど。

 喧噪を後ろに、来た時同様に1分足らずの高速エレベータで地上に。降りてしまえばあの行列が嘘のようなスムーズさ。こうしてスカイツリーデビューは終了しましたとさ。

 ていうか、これスカイツリーでやるべきだったのかなぁ? なんて思ったけどまぁ、こういう機会でもないと北海道民が登ろうなんて思わんだろうしな。いい経験させてもらいましたっと。

ワルキューレは裏切らない

「激情のワルキューレ」の話。

 飛行機が遅れているので、待ち時間で連投。

 2/9に東京の方では封切られた「劇場版マクロスデルタ 激情のワルキューレ」。しかし、当初の予定では北海道での上映予定がなく、半年前から珍しく指折り数えて楽しみにしていた嫁が「ヤックデカルチャー!!!!!」と荒れておりました。

 ところが公開に前後して、北海道でも一部で公開されるという情報が入り嫁が「デカルチャー」とは言わないものの見てわかるくらいの浮かれ具合で。

 

 というわけで、数年ぶりに映画館で映画を見てきた。道内公開初日の初回。札幌はディノスシネマズ。いつものステラプレイスなどとはチケットの購入から勝手が違ったらしく、ネットで予約した嫁が発券に迷うほど。任せきりで済まんなあ、なんて思いつつ、久々の「楽しみ」を見つけた嫁が珍しくウキウキしているのを少し幸せな気分で見ていたり。

 とはいえ前回の日記の通り、実は精神的にギリギリの状態での週末だったため、そこまで余裕がなかったのも事実。

 さて内容。基本的にはテレビ版の「再構築」というのは各所で報じられている通り。ネタバレを最小限に抑えると、これまでの劇場版マクロスシリーズとほぼ同様の様式美です。主人公が開始時から○○だとか、ヒロインが成長していくとかの導入ですな。察して。

 全般的に、劇中ユニットのワルキューレのMV色が強いかな。エピソード自体がそっちに振られているのはやっぱりユニット人気の高さ故、なんだろう。ちなみに前半導入後は少し肌色率高めの映像が続くので楽しみな方はどうぞ。40過ぎて子持ちの男にとっては別にデカルチャーでもないが(笑)。

 ウィンダミアの描写はかなりはしょられていて、敵としての登場とバックボーンは変わらないが、王家と枢軸の立ち位置と行動が結構違う。ラスボスは変わらんけど、過程が大分違うかな。上映時間2時間の中なので、まあよくまとめたというべきか。

 戦闘シーンは導入から結構よろしい。中盤、見せ場となるメッサー対白騎士はもちろんあのシーン転用なのだが、結末はぜひ劇場もしくはDVD発売後に。ちょっと面白い。

 ラスト近くで今回のキービジュアルに出ていたアーマードVF-31が出てきたり、リル・ドラケン装備のVF-31を○○が駆ったりドラケンIIIを△△が使ったりと、プラモ的にも金型新規を作らないで展開できるいろいろがありましたとさ。

 

 オチはほとんどテレビ版と変わらないんだけど、いくつかの点が濁されているのが続編への布石なのかそれともテレビ版を見たファンからの要望だったのか定かではないのだが。個人的にはウィンダミアとケイオスの共闘がもう少し掘り下げられた上で、レディMの正体やらイプシロン財団とのあれこれに持って行ってほしかったなぁと。それは今後に期待したいなぁ。マジでマジで。

 ほかにもマリアンヌがどこにも見当たらなかったり、カシムの年が32歳の設定になっててマスターヘルマンと変わらんやないか!!!と突っ込んでみたり、アラド隊長とチャック少尉の出番が結構少なかったりと、どうしてもボリューム的に仕方ないかぁと思ってみたが。惜しいなぁ。もともと登場人物多いアニメだったしな。

 さらに個人的に、カナメさんの出番が結構多かったりしたのはよかったす。

 そんな上映終了後、物販を買おうとしたら嫁さんが「やっぱいいわ、あまりグッと来ない」とのことで、パンフも買わずに撤収。てかさ、初日の初回だからかもしれんが結構並んでたのな。初代を見たのが6歳頃、それから35年、まさかシリーズを嫁と見に行くことになるとは思っていなかったが、その間にマクロスがこんなに続くコンテンツになろうとは。それもヤックデカルチャー!!! という全体のオチでしたっと。


ワルキューレ『ワルキューレは裏切らない』Music Video(2chorus.ver)_「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」(2018年2月9日(金)より全国ロードショー)

Paradise Has No Border

心のオーバーホールに向かう話。

 2月に入るか入らないかの時期、前回の日記を上げた後ですが。

 会社員人生で5本の指に入るほどの「くそったれな」時期でございました。いや、仕事が詰まっているのは良いのです。忙しいのは忙しいので仕事をしていたらそれはあることだ。

 だがしかし。取引先(しかもこっちが委託元)が強制的に会議を招集するよう要求してきて、その会議の場ではほぼ異論なくというのを装い、会議後に合意した内容をまとめて提示する段で後出しじゃんけんをこれでもかと繰り出されたら、そりゃあこっちも人斬りの眼に戻ろうというもの。

 今の職場の皆々様はそうした俺の「過去の人相」など知らないため、ギリギリの精神状態で相手からの嫌味たっぷりの電話を受けた後の悪態や人斬りの眼を初めて見たらしく。「○○(本名)さん、大丈夫ですか?」と様々な方面から心配され。当然家でも家族から心配され。どうにかこうにか交渉事を終わらせたのが確かバレンタイン過ぎ。実際にその取り決めがうまく回るかを気にしながらの先週土日、明けて今週月曜の朝、ついに禁断の「あの」症状が出始めた。動悸と手の震え。7年前の症状。

 

 さすがにこれはやばいと悟り、無理をせず休みを入れる。家族もさすがに「これ以上は再発する」と思ったようで、悪いと思いながらもお言葉に甘えて息子を見てもらい、泥のように眠る。昼間4時間、前日夜からの睡眠を合わせて13時間以上、何も考えず。寝ているときに家族が心配して見に来たらしいが、文字通り「死んだように寝ていた」らしい。

 

 この「症状」が出てしまうと、とにかく強制的にでもクールダウンさせて頭を休ませなければ治らない。これは怠けているわけでもなんでもなく、精神力を「削って」仕事をしていた代償。体の休養と同じく、精神力の回復がいる。健常な方々=そうした病気に幸運にも罹っていない方は分からないけど、一度でも経験した人ならわかる。そして、そういうときに休むしかないのは、「戻ってこられる範囲のうちに」しかないんだ。

 

 さて、周囲の理解と会社にコミットなんかしねぇという自分のポリシーに従い、今週末は心のオーバーホールへ。どこに行くかは後日。

 

 なんてなことを書いている飛行機待ちの時間に、困りに困った後輩から私用携帯に電話がかかってきたくらいにして。仕方ないよなぁ。困っただろうなぁ。何とか解決したらしいけど、俺は少し動悸がし始めたよ。まだ回復途上だな。


東京スカパラダイスオーケストラ 「Paradise Has No Border」(Live Ver.)

レッツゴー!ムッツゴー!~6色の虹~

2歳半の息子に「おそ松さん」を見せるか否か。

 第2期も2クール目に入った「おそ松さん」。最近2歳半の息子が「おそ松さん」のアニメを見たがるようになった。 

 年明けから飛ばすよなあ、なんて居間のレグザで録画していたのを何気なく見ていたら、うちの息子が興味を...興味を持ちだしたのです。これはヤバい!!! 気が付いたら十四松的なセリフを覚えている始末。ボゥエ!!! ボエバー!!!

 2歳児の記憶力と興味というのは侮れないもので、1クール目のEDである「レッツゴー! ムッツゴー! ~6色の虹~」を見ながら「おそまちゅーからまちゅーちょおまちゅー」など、掛け声を入れる。

 

 下手なもの見せられねえ(笑)!!! まだ下ネタなんてわかるわけもないけど、そのものずばりを見せないようにしないと。性教育は時期が来たら父ちゃんがちゃんとやります。メディアで流れているのと現実は違う!!! それはまだ早いか。

 と言っても、見るものの質が違うのは何となく本人もわかっているようで、普段は「カーズ」や「怪盗グルー」シリーズを見たがる普通の2歳児。ドック・ハドソンがお好きなようで。

 大人が自分の趣味で見るものももちろん自分を保つためで必要だけど、子供の目線で子供が見たいものを見ると、かつて自分が子供だった頃にカッコつけて見なかったものを素直に見られる時というのがあるように思う。後ろ向きに言えば「子供が見たがるので」という言い訳を用意するようなものなのだが、それはそれで大人の特権だ。

 そういう視点で「アンパンマン」や「ドラえもん」を改めてみると、なるほど確かに子供が楽しむための要素が入っていたり、見せても安全なための配慮がいたるところにあるように思う。特に、現代はより過激にという見せ方が多い気がして、一般向けのアニメなど大人が見ても目をそむけたくなるような残虐表現があったりするしなあ。しかもそのものズバリじゃないけど連想させるというか、かえって気持ちの悪い表現。年齢制限ってきちんと機能しているんだなあとか。

 

 子供のお歌はなかなか覚えられないかもしれないけど、一緒に歌える歌が増えていくならそれもその子の原体験でいいのかもしれないなあ。なんて思いながら、風呂の中で息子と歌う。「レッチュゴー!! ムチュゴー!!」


レッツゴー!ムッツゴー!~6色の虹~ 遅松66【TVアニメ「おそ松さん」EDテーマ】/ ROOTS66 Party with 松野家6兄弟


レッツゴー!ムッツゴー!~6色の虹~ 早松66【TVアニメ「おそ松さん」EDテーマ】/ ROOTS66 Party with 松野家6兄弟

 個人的には大槻ケンヂさんと渡辺美里さんが入っている早松バージョンの方が好きだったり。

1974

小室哲哉引退について。

 不倫疑惑だの文春砲だのいろいろ要素はあれど、初期のTMを聞いて育ってきた人間としては、こんな終わり方はさすがにどうだ、と思わざるを得ない。

 週刊誌の在り方だなんだ、という議論もあるだろうし、不倫についての良しあし、介護の現実など、様々な視点・切り口からいろんな意見が出る。もちろん貞淑な生き方が本来求められるはずだけど、大衆はどこかで誰かの「悪事」を暴きたい、指摘したい、引きずりおろして蔑むことで自分の安泰を確認したい、という欲望があるのかもしれん。

 

 下衆いな。

 

 前の逮捕の時もそうだけど、小室さんは生き方が下手なんじゃないだろうか。世間知らず、というか、ある意味本当に音楽の申し子で、それ以外の大部分を切り捨て隔絶することで音楽に没頭してきたんじゃないか、と思う。それが商業的なしがらみだとか、寄ってくる有象無象だとか、人並みの性欲だとか、引きずり下ろす様々な力学で翼をもがれてしまったように思ってしまうのだ。

 初期のTMで打ち込みのサウンドを日本の音楽シーンに鮮烈に取り込み、ロックとミュージカルの融合を「CAROL」で示したり、バンド自体を「リニューアル」という言葉で再構築したりと、今の音楽業界で当たり前にいろんな人たちが行っていることを多分最初にやったのはTMであり、小室さんのアイディアなんだろう。それが94年のTM第一期終了でひと段落し、プロデューサーとしてヒットを飛ばしまくった頃から、商業的に売れる方程式を確立してしまったのがおかしな話になった原因じゃないだろうか。

 当時小室プロデュースのアーティストは数えきれないくらいの人がいたし、楽曲もとんでもない数が作られて、盲目的に「小室」の名だけで売れた異常な時代。メロディの展開からリズムまで、確かに方程式にのっとって作ればほとんどが売れた。その代わり、古参のTM時代からのファンは一定数離れていった気がする。自分もその一人。

 

 今でもTMの全盛期は80年代最後の方、GetWildがマスターピースなのは疑いようがないし、それ以外にもアルバム「Gorilla」や「SelfControl」、「humansystem」の辺りは30年経った今聞いても通用すると思う。方程式は確立されつつある頃だし、いかにも小室節のメロディラインは存在する。でも、デジタルの音作りを手探りで進めて、実験的な曲もアルバムの中には収録されていたり、壮大すぎるテーマじゃなく思春期の若者が抱く葛藤を尾崎豊と対極の表現で乗り越えてみたり、なんというか「夢」があったのだ。

 

 2000年代以降、良くも悪くも「小室ファミリー」ネタが注目され、安室奈美恵華原朋美、globeやTRFなどだけが「小室哲哉の音」と紹介されることにものすごいストレスと違和感を感じるようになった。おかしいじゃん、みんながもてはやす前、確かにこの人が成し遂げてきた「日本の音楽界を革命するほどの功績」に誰も触れないなんて。売り上げ枚数や稼いだ金、スキャンダルばかりがこの人の価値じゃない。

 同じ理由で、安室奈美恵の引退ニュースの頃の違和感だってある。アムラーが大流行した頃で報道のネタが止まってるけど、むしろそこから先の方がアーティストとしての活動は長いし、熟成されたパフォーマンスが評価されたからこそ、デビュー後25年も一線を走ってこられたのに、流される曲は「Can you celebrate?」か「HERO」だ。

 

 そこに来て文春砲。

 基本、自分はゴシップ週刊誌を買うことはない。生まれてこの方お使いでも買ったことはない。誰が何をしていようが、それはその人のことであり自分の生活圏の話じゃない。芸能人の話ならなおさらだ。

 どれだけ豪華な生活をしようが、浮名を流そうが、それができるだけの生活水準と知名度があるからこそ「芸能人」たりえるのだろうし、その人がそれでいいならいいだろう。うちらの税金が上がるわけでもない。

 だが、忘れちゃならないのは「報道される人にも必ず生活がある」ということだ。それは芸能人でも一般人でも、犯罪加害者も被害者も例外はない。報道された後、その相手が破滅するほど、生活が破綻するほど追い詰めるのが現代のゴシップだ。そしてそれを求めているのは、メディアの言い分では「知る権利を持つ一般大衆」という。

 果たして本当かい? 毎日毎日、どのチャンネルをつけても同じニュースが同じ論調で誰が悪い、いやマスコミが悪い、謝り方が悪い、だのなんだの。別に俺は誰が離婚しようが誰と誰が付き合おうが勝手にやっててくれの人だ。ガッキーが誰と付き合おうと俺の嫁になることはあり得ないし、菅野美穂が離婚して俺と再婚することだってないだろう。小池徹平俺の嫁と知らんところで不倫するだのって確率も限りなくゼロに近い。

 

 そう、ワイドショーやゴシップ週刊誌でやっていることはあくまで「向こうのこと」であり、自分には基本的に関係のない話のはずなのだ。それなのに、自分に直接害が及ばないはずなのに、「匿名で」石を投げつけるように心無い言葉を「世間の意志」のように喧伝したりする。「あの人はああだから」「あの人はひどい」。ほう、目の前の家族すらきちんと向き合い理解しているか怪しいのに、会ったこともない芸能人の何をあなたはご存知か。

 

 そらね、申し開きもないくらい下衆い奴もいるだろうさ。でもそれはファンが勝手に離れていくだろうし、世間一般が裁きを加えるような案件でもない。第一、その相手が日本国内で生活できないくらいに追い詰めるような権利は誰も持っちゃいないはずだ。

 

 それを踏まえて、もう一回小室哲哉の話。

 引退、という言葉を使って音楽業界から去ろうとしているけど、周りが追い詰めてこの人にここまでの言葉を引き出させた挙句に「そこまでしなくても」「文春が悪い」という論調になりつつある。

 じゃあ、最近の小室さんの曲がどんなだったか、知っているのかい? どんな活動をしていて、どんな苦悩を抱えて、生活のためにいろんなコラボをして、その悩みを見せずに活動してきた期間は? 自分は正直、TMの30周年でリリースしたQUIT30は正直合わなかった。連続で出してきたEDM系のコラボも、申し訳ないけど小室さんのメロディが消えているようでいまいちだった。それでも、なんとか模索して今のシーンに合わせよう、コラボした相手のための作品を作ろうという苦悩だったのかもしれない。

 小室哲哉を終わらせてしまったのは、他でもない日本全体なのかもしれない。純粋に音楽だけに没頭させていたらあるいは、世界的な歴史に残る作曲家に成熟したかもしれない。そう考えると、大衆の「知る権利」はどうかざすべきなのか、その言葉を簡単に使うべきなのか、単なる好奇の眼を満たすための免罪符にしてはならないと考えてしまう。

 もちろん、暴き世に問うべき悪事を知り糾弾するための「知る権利」はあるだろう。でも今は、それがゆがんだ力学で封殺され、目の前の下衆い醜聞を餌に目くらましされている。それでも、それを求めて金を払う奴がいるから、商売として成り立ってしまう。で、「なんでそんな奴らがのさばってるのだ」と。それはお前さん、あんたが興味本位で金払ってそいつらの給料にしてるからだよ。

 

 あーまとまんねえ。端的にいえば「くだらねえことに気を向けてないで仕事しろ仕事」ってことだよ。

 

 ...これで「引退撤回」したとしても、それはそれでまた思うつぼなんだろうなあ。

 今はとにかく、思いつめた小室さんが変な方向で人生まで終わらせるようなことにならないでほしいと願うばかり。さらに願わくば、奥さんと静かに暮らしてほしいなあと。

チャンピオン

トミカのポルシェ今昔を見て思うこと。

 ライラライラライラライラライ!!! チャンピオンと来たらボクサー。ボクサーときたら水平対向エンジン。というくらいには車好きなもんで。

 札幌に新年恒例の「トミカ博」がやってきており、今年は息子もしっかり歩けるようになってきたので行ってみよう!! と息巻いていたのだが、若干自分が坐骨神経痛再発気味なのと息子もここにきて風邪気味な咳をし始めたのでどうしようと思案。三連休の最終日、息子は無理でもせめて限定のトミカくらいは買ってきてやりたいと思い、一人アクセス札幌へ。

 

 なんぼ何でも開始直後に行ったらそんなに並ばんだろうと思っていたが。

 甘かったです。すごいねあの車列。もうね、第3駐車場まで行列。しかもいつ動くかわからんのよ。さすがに待機だけで体力削られてきそうだったのであえなく断念。とはいえ手ぶらで帰るのも何となく息子に悪い気がしたので、新札幌から平岡イオンのトイザらスに移動して買ってきたのがこれ。

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 トミカプレミアムのポルシェカレラ 911 RS 2.7。後ろに見えるのは左が今の911カレラS、右が40年近く前のポルシェ911トミカプレミアムのシリーズは結構旧車だったりスーパーカー世代向けのラインナップがあるため、こういう現象が起こるのだ。

トミカ トミカプレミアム 12 ポルシェ 911 カレラ RS 2.7
 

 息子は俺の子供の頃遊んでいた車を使っている話は以前書いたが、その影響でポルシェもカウンタックも現行より旧車(というよりプレミアムの精巧さにハマっているのか)が好きな様子。

 今回ポルシェを選んできたのは、何となくトミカプレミアムってカタログ落ち早いんじゃないかという危惧から。ロータスヨーロッパがどこに行ってももう在庫が残ってないのよ。ある時に買わないとすぐに手に入らなくなる、というのを子供の頃から教える戦略に見えてならない(笑)。

 

 結論から言うと、息子はやはり大喜び。今も握りしめて眠っております。といっても前のミニカーに飽きるというわけではなく、それぞれを代わる代わる出してきては遊んでくれるので親としては嬉しい。やっぱり「みんな大事にしてあげるんだよ、仲良く遊ぶんだよ」と教えている成果が出ているのか。そう信じたい。

 

 そんな姿を見て、自分の子供の頃をまた思い出し。

 そういえば、以前うちの裏に住んでいて家族ぐるみで付き合いのあったおじさんが、家に飾っていたのがポルシェの模型だったなあ。結構なビッグスケールで、今思うと当時はかなりの値段じゃなかったのかな。ホイールも独特の形で、まさに今回買ってきたカレラのだった。細かなモデルまではさすがにわからない(そりゃ当時3歳くらいだもの₎が、そのホイールと細部まで作られたモデルというのは覚えている。自分にとっての外車って、もしかしたらそれが最初だったのかなぁ。

 

 息子にとっての一番最初に覚えた車って何になるのかな。結構古いトミカから豊富に与えてしまったから、薄れてしまうかな? なんて思ったり。

 でも、トミカの本を見ながら「これはお父さんが乗ってたパジェロだよ」とか「じいじが乗ってるフィットだね」とか教えていると、「これ、おとさん、のってる、ほんだ!!! えぬあん(N-ONE)!!!」とか「これ、おかさんほんだ、ぼっくしゅ(N-BOX)!!!」なんて真っ先に指をさすから、ちゃんと覚えてくれてるかもね。

 

 うちの親父は若い頃、金もないのに毎月のように車を買い替えてた豪快な人なので、いろんな「実車」がうちに来た。とはいえ子供の物心がつく頃の記憶で残っているのはいくつかしかないけど、印象に残っているのは初代セリカや初代アコード、シティターボ辺りかなぁ。実際にはもっとたくさん乗っていたらしい。今ほど道交法が厳しくなかった時代、親父との記憶の多くは車で一緒に出掛けたり、一緒に車をいじったり(洗車やタイヤ交換の手伝い程度ですよ₎が残っているかな。

 息子も、そういう記憶と共に少しでも「父さんが一緒に遊んでくれた」「愛してくれた」ことを根っこの部分で持ちながら育ってほしい。それだけで、子供って不思議なほどしっかりと立てるものだから。

 

 アウトドアも苦手な俺だから、世間一般みたいな立派な父さんにはなれんかもしれんけど、一緒に機械いじったりインドアの趣味に理解を示すことはできると思うから、一緒に楽しもうぜ。

 

 というのをポルシェを眺めて思った成人の日の夜でしたと。