流星のサドル
前回の日記から間がとっても空いたのです。
というのも、2012モデルのbd-1が納車されてから改造遍歴を時系列で追っていこうと考えたら、ものすごく煩雑で面倒なことになりそうでさてどうしたもんかと思案しておったのです。
それならば、パーツごとに色々と遍歴を書いていって、それを参考にしてもらうというブログの方がいいんじゃないかと。というわけで一発目、サドルの遍歴。
サドルは街乗り用のママチャリレベルなら距離も乗らないし時間的にも大したことがない(ハズ)なので余り興味を持たない方もいると思うのだけど、スポーツ系の自転車に乗ると俄然重要なパーツとして認知されてくるわけで。
というのも、ポタリング~ロングライドのレベル(10キロ程度から100キロオーバーまで)になると出てくるのが
尻の痛み
と。実際自分も初めて一度に10キロオーバーの距離を乗った(高校時代までの通学では片道3キロ程度)ら、股の辺りから痛みがジワジワ来始めたわけで。そうか、コレが最初の試練、「尻が出来上がるまでの試練」なのだな、と思ったものです。
最初のFLAT君で取り付けたのはVELOのGELサドル。
結構ママチャリと余り変わらないフォルム。しかしていかんせん、分厚いのと余りにフカフカすぎて却ってしっくりこない結果に。折しも札幌のビックカメラ自転車売場にて、セライタリアのサドル(が量販店の売り場に置いてあるのも眉唾ものだったが)を発見。俗にいう穴開きサドルでかなり軽量。
ちと見づらいでしょうがご勘弁を。コレは結構硬め、薄型でこの後bd-1にも引き継いで装着することになるのです。
そして時は流れてbd-1納車後。40キロ程度の距離を普通に走ることが多くなり、少し助平根性が出始めると変わったものが欲しくなるわけですよ。そして見つけたのが
SELLE SMP(セラSMP)。
アナトミック形状の、クチバシのように強烈に湾曲した穴開きサドル。WLBさんでいくつかのモデルが有り、ご好意に甘えてそれぞれ試させていただく。パッド無し表皮のみのFormaからEvolution、dynamic、drakon、hybridと徐々にパッドの厚みが増していく。一応Formaでも行けそうだったけど、短時間の試乗で大丈夫でも長距離だとどうだろうと懸念があり、安全策で手の出しやすいhybridに落ち着いた。
色が飛んでるのはご勘弁を。こういう形状です。
このセラSMPの独特な形状は、セッティングも結構特殊でこの画像では若干前下りになっているけども、本来は後端と前端(の盛り上がり)が水平になる角度を基本とするようで、YouTubeなどでもセッティング動画が公式に公開されとります。もしご検討の方はそちらをご参考に。
How to set up saddle SELLE SMP - Interbike 2015
さて、このSelleSMP hybrid。セッティングがハマるとガチでいい!!! Forma程ストイックではなく、他のコンフォート系よりも間違いなくロングライドの痛みが軽減される!!! パッド無し普通のズボンで富良野のグレイトアース85キロを完走した後でも痛みは皆無。こりゃすごい。
しかしてこのhybrid、贅沢な悩みが出てしまったのだ。それは。
見た目重い
...。や、300g。それくらいはすると思うの。でもね、Formaで170g、Carbonで120g弱。その世界を見てしまうと...。そして地味に俺を悩ますのが、
若干太い
...。や、俺の太ももが太いというのもある。それは分かる。短足でしかも太いのだ。シルエットで言えば両津勘吉みたいだと理解している。筋肉質な太さでガシガシこぐもんだから、より太さが気になってしまうのだ。
というわけで、ようやく現行のSelleSMP drakonの登場。実はFormaに行こうと思ったのだが、そこまでグラム単位の軽量化に血道を上げてどうするかという理性が働き、bd-1のシルエットにマッチする程度の(ストイックすぎない)モデルを選択した結果、drakonに落ち着いたわけです。
ハイ、ドン。
先端がスリムになり、表皮も革になりました。若干パッドも入っているため、Forma程直接骨に当たる感覚もなく、ペダリングもとてもし易い形状。当然腰も尻も痛くなりにくい(hybridで確認済み)。
とりあえず現時点で、サドル難民からは脱却(笑)。軽量化は若干だけど、見た目も軽くなったのでじこまん的にはこれでいいのだ!!!
ちなみに。
bd-1 Speed純正で付いていたサドルは、現在嫁の2011 Standardに装着しており。嫁の感想は
「特に違和感なし」。
...さいですか。