Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

Beyond the Time

 どういうわけか「TM NETWORK」というワードで検索にヒットして訪問してくださる方がいたようで、なんというかほとんどTMのネタ出てこなくてすんませんの意味を込めて一つ。

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・Beyond the Time

  言わずと知れた「逆襲のシャア」の主題歌ですな。自分が初めて買ったCDはそれこそTM NETWORKの「CAROL」であり、当時はタイアップで色々TMが話題になっていたよなぁ。当時小学6年生。CDアルバム1枚3000円が小学生には高くて、大人の世界に感じたものです。

 「ザ・ベストテン」や「ザ・トップテン」、「夜のヒットスタジオ」などが全盛期、「ミュージックステーション」が始まって数年。それこそ光GENJIが猛威を振るっていた時代。バンドブームのちょっと手前で、TM NETWORKはまだメジャーではなかった。当然学校でも誰も聞いてない。しかして87年のアニメ「シティーハンター」のエンディングに衝撃を受ける。

 

 「Get Wild」とあのエンディングアニメの融合度合いがすげぇ。

 

CITY HUNTER Get Wild Full - YouTube

 参考でYouTubeから引っ張ってこようと思ったら、視聴地域制限がかかっててNGだったのでどなたかが作ったイメージで一つ。

 初めてTM NETWORK、ひいては小室サウンドというものに触れた衝撃たるや、それまでのポップスや歌謡曲の時代から一気に次の時代に飛んだ気がしたもんです。そして誰もそれに気づいていない。結局それは94年にTMNが最初のプロジェクト「終了」(というのも変な話だ)するまで続き、世間が追い付くにはその直後の小室ファミリー大ブレイクまで待たなければならなかった

 

・TMが、なんとガンダムの主題歌を歌う!!!

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 当時まだ小学生の自分、ガンダムのテーマもTMの先進性も、そしてなぜその曲が主題歌として選ばれているかも全然わからず、ただ「新しいガンダム(逆シャアのこと)のプラモが欲しい」だの「この歌の入ったCD欲しい」だの、今考えるとホントに小学生の発想だなと。や、変にスレてるよりはいいんだけどな。

 ともかく、最初はタイトルの「Beyond the Time」目当てに買った「CAROL」だが、聴きこんでいく内に、TMがメジャーになっていく過程でキーになる曲が収録されていることに気づくことになる。

 TMの中で有名なのは恐らく「Get Wild」と「LOVE TRAIN」辺りだが、それ以外に聞いたことがあるであろう曲にラインナップされるはず。偶然とはいえ、そうした大入りアルバムを手にしたのも、何となく運命を感じずにはいられない。

 

 まぁ、そんなこんなで中学~高校までTMが自分の中のベースになるわけですよ。バンドブームでXだのジュンスカだのユニコーンだのZIGGYだのジッタリンジンだのリンドバーグだのドリカムだのがやっぱりランキングの上位に来る、周囲でもみんなそればっかり。それを横目に、どこかTMは上位に入りきらない。ってかなかなか新曲を出さない。そうこうしてたら「リニューアル」とかでTMNに変わった90年だったり、そこからアルバムを2枚しか出さなかったり、ベスト盤みたいなのがたくさん出たり、ソロ活動に入ってしまったりでやきもきしながら聞いていたら、高校3年の春、94年。

 

・「プロジェクト終了」のお知らせ。

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 解散、ではなくプロジェクトの終了という。今思うと、再結成まで視野に入れていたのかもしれないけど、当時はもう邦楽聞く気も起きなかった

 TMの新曲が出ない。それでも小室哲哉プロデュースの曲がランキングを席巻していく。当時は様々なタイアップや楽曲提供で、どれも似たようなリズム・メロディ展開の曲が「小室ファミリー」としてミリオンを連発することになる。

 その頃自分は大学に入り、何を思ったか学生オーケストラ(しかもヴィオラなんてマイナーな楽器)に参加する。しばらく歌の入った曲を聞かない生活。TRFやglobeがいよいよ絶頂期になり、アムラーが闊歩するのを横目に、全く興味を持てない時期に入っていたのだ。

 

 TMN解散前、さんざん小室哲哉のクネクネぶりを馬鹿にした連中が、今その小室サウンドをありがたがっている。しかもどれもシーケンスをコピペしたような曲を(笑)。

 

 一番斜に構えていた時代ですなぁ。

 

 でも、その隆盛と衰退を見たからこそ、流行というものが嫌いになったわけで、自分の好きなもの・信じるものを選ぶというベースが確立したと言えるのです。

 ちなみに世間的にマイナーなものを一貫してコレはいい!!! と言い続けて後から時代が追い付いてくるというのも結構あるわけで。ニーソックスやメイドファッションなど90年代から注目していたし(と言うかそれってアニメ発祥で、コスプレが市民権を得てしまったからなんだろうな)、細眉が大嫌いで大嫌いで大嫌いで明るすぎる茶髪もラーメンみたいなパーマも嫌いで嫌いで嫌いで断固否定してたら今の黒髪・ナチュラル眉ブームですよ。いよぉし!!!!

 

 何か抑圧されていた過去の自分に支配されて話が逸れたのでストップ。

 

 という感じで、一番音楽を聞いていた時代の自分のメインはTMでしたという話、そろそろクローズが近づいてまいりました。

 

・現在の俺とTM

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 と言うか40も近くなってレリゴーレリゴーどこでもかかっているのを聞いてたらムカつくような天邪鬼な大人になりまして。かと言って、ずっと昔を懐かしんで今の曲を否定するのも建設的ではない

 TM自体今年が30周年であり、色々と新曲を出すのかなぁと思っていたら今のところそういうわけでもなさそう。リミックスアルバムの「DRESS 2」がリリースされたり、シングル「LOUD」がリリースされたりはしたんだけど、どうもやっぱり小室哲哉のマイブームっぽく聞こえて(EDM=Electro Dance Musicで合ってる?)、余り好みの音楽では無い感じ。ただアーティストとしては試行錯誤が必要なのも理解しているので、ファンだから盲目的に賞賛するのではなく自分の好きな音楽を選択する上で、今回はちとパスかなぁという意味。実際、2012年リリースの「I am」はとても好きだしね。

 


TM NETWORK / I am(Music Clip) - YouTube

 

 形はどう変わっても、自分が青春時代に聞いていた曲は色褪せることは無い。時間を超えて、その曲を聞いていた自分に戻ることができるのだから。いい思い出も悪い思い出も、その旋律に紐づけて残る記憶というのは強い。

 長くファンを続けるのも一つの形。自分の好きな音楽をその時代で見つけるのも一つの形。ただ、先にも書いたとおり、自分のスタンスはファンだからと盲目的に賞賛するのも、自分の好みに合わなくなったからと嫌悪して罵倒するのも違う楽曲はあくまでミュージシャンのものであり、その人達がやりたい音楽を受け止めていいと思えばいい、悪いと思えば次に期待すればそれでいいんじゃないかと。それがミュージシャンに対する敬意に他ならないと思うのです。

 

 なんてなことを、TMに絡めて書いてみた次第。

 あ、ちなみに自分は歌手やバンドを「アーティスト」と表現するのは嫌い。なので、一貫して「ミュージシャン」と表現しております。「アート=芸術」としての楽曲を作る人というのは、本当に一部だと思うので。歌番組でやっすい歌詞の曲を垂れ流すのを「アーティスト」と呼ぶのは、本当に身を切る思いで芸術に忠誠を誓う人たちに対して余りに失礼だと。

 更にちなみに、画像はTMとほとんど関係ないというか、最初は逆シャア主題歌とTMとガンダムを絡めて書こうと思ったんだけど、気がついたらガチでTM遍歴の話が止まらなくなっただけのことでした。こんなブログだっていいじゃないか。