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僕が死のうと思ったのは

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 最近中島美嘉のアルバムをレンタルしてきて聞いた曲。タイトルのインパクトが強いけど、歌を最後まで聞いて号泣。

・僕が死のうと思ったのは

 木曜日夜。お世話になった心療内科の復職報告会とでも言おうか、そうしたイベントがあり早番明けで参加してきた。その道すがら、車の中で初めて聞いたのがタイトルの曲。


中島美嘉 僕が死のうと思ったのは・・・ - YouTube

 

  以前森山直太朗の「生きてることが辛いなら」で「自殺を推奨するのか!!!」というような論争があったけど、歌詞を全部聞いたら決してそういう話じゃなく逆説的に「生きろ」というメッセージを伝えていたという感じ。この歌もタイトルの第一印象でアレルギーをこじらせるようなそそっかしくやかましい層がいそうだけども、最後まで聞けよと。

 

「満たされないと泣いているのは きっと満たされたいと願うから」

 

「愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから」

 

 希望のある歌詞であると思うけど、どこか悲しさを呼び起こす表現かなと。

「知ってしまったから」の「しまった」という部分で自分は号泣した。

 

 どこかで「愛されたい」と渇望しているのを、思い知らされた傷。知らないままで、知らないと言い聞かせたままで生きていければこれ以上傷つくことはないのに、という思いの前に目を背けていた人恋しさを、一人思い悩みもがく夜に突き付けられたような。多分誰もが願い望み、そうすることで大小の違いはあれど多分手に入れられるはずの温もり。それを放棄して心を空にして生きなければならない人が多すぎる今の時代が、悲しくて。

 

 嫁に出会う前の自分を思い起こされて。

 

「死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから」

 

  まさに件のイベントは、復職デイケアのアフターケアのようなもので、要するにみんな何かしらの精神疾患の経験者。大半が抑鬱鬱病だった人で、基本的には真面目すぎる人たち。復職訓練の時代を懐かしく思える人、それぞれの事情で治療に戻らざるを得なかった人、今まさに最初の関門として治療に向き合っている人。それぞれがそれぞれに、自分の人生を生きる事に真面目すぎる人たちなんだ。

 

 そうした場に向かう時にこの曲を聞いたのが、何かの縁なのかと思ってみた次第。

 

 機会があったら、フルコーラスの曲を聞いてみる事をお勧めしたい。