「飛ばねえ豚は、ただの豚さ」
久々にマクロスネタから離れて...やっぱりアニメネタかよ。
先週の金曜ロードショーで、何度めか(確か11回目だったか)の放映でも好評だったそうな。ジブリ作品の中でも自分的にラピュタと双璧を成す好きな作品。
しかしてその金曜、明け方からの原因不明の発熱と思しき寒気とビタミン剤+風邪薬+モンスターエナジーで昇圧した上でプレゼンという苦行により帰宅後に撃沈。20時過ぎには床につくという超不健康な健康優良児っぷり。何を言ってるのか、もとい。
リアルタイムで地上波放映を見られなかったのだが、ふらつく身体を起こして何とか居間のレグザに録画設定。翌朝はとりあえず熱も無く普通に起きられたので、優雅な土曜の朝から「紅の豚」上映開始。
いいなあ。
誰も死なない(厳密には第一次大戦の頃のポルコの回想では天に登っていく飛行機乗りが表現されているけど)、敵役の空賊やライバルのカーチス(本名じゃないけどな)も本当の悪党じゃない、愛嬌のある登場人物。空と海の青さ。電子音じゃないオーケストラの切ない音楽、楽しい音楽。CGではないセル画の表現力。
エンディング間近の「ジーナさんの賭けがどうなったかは、私達だけの秘密」というフィオのセリフと、その直前のある風景に写ったある物。明確な答えを見せずに、ヒントを散りばめて想像と余韻に任せる。
30近くなって見てから、ドンドン好きになったんだよなあこの映画。
なんてな事を思いながら、夕方に手持ち無沙汰になって又見た位。
更に、ふと思いたってサントラまで借りてきた位。
いいよなぁ...。
現代はほら、キーキーと揚げ足取るようなクレーマーが「タバコを吸いながら赤ちゃんのゆりかごを揺らすなんて!!!ムキー!!!」とか暇な苦情を入れるやつもいるのかなぁ、なんて思ったりもするけどな。「時代背景」ってもんを考える想像力の無いやつはもっぺん小学校からやり直してこい。
エンディングテーマの「時には昔の話を」が流れるバックで、人間が豚の姿で様々な飛行機とのカットに写っているイラストや、先の「飛行機乗りが天に昇っていく狭間」のシーンで、今回初めてグッと来たのは内緒。なんというか、たった1世紀ちょっとの間におびただしい数の飛行機が作られ空を飛び、それに携わった人の浪漫があり、そして空や地上で散っていったんだなぁと漠然と「入って」きたんだなこれが。
そんなこんなの先週末から、偶然本屋でこんな本を目にした。
なんというか、人の想像力ってすごいよなあって話。まとまりがないけど今宵はこれまで。