Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

進め、たまに逃げても

新年一発目、いきなり「逃げ恥」から。

 というわけで新年も7日を過ぎて一発目でございます。

 ご存知というか、年が明けたのですでに1年以上前の「逃げ恥」のオープニングですな。三が日に全話一挙再放送という力技を炸裂させたTBS系列、実は意外に視聴率良かったんじゃないのか? と思うもどこもそのあたりの報道はせず。

 

 年始から食傷気味の各種お笑い系特番から、甘酸っぺーーーー!!! このドラマで息抜き。といってもオチは知っていたのでそれはそれでいいんだけど、ガッキーかわええ!!! の一言に尽きると。それぞれの仕草一つ表情一つで、なんというか腑に落ちない感情を抱かずに済むドラマってのは好きですよ。伏線バリバリ、後味の悪さでいろいろと視聴者側に想像させるようなドラマとか、あまりに多くて視聴者がスッキリ見られるドラマがいい!!! と声にならない声を上げた結果が「逃げ恥」の社会現象だったんじゃないかと。

 

 ただし、取り扱っている「契約結婚」という題材。結婚をコスパで考える世代が増えてきたという世相を表していると思うんだけど、結局はシステムだのなんだのより当人の感情や思いやりが勝るもんだよ、という結論に帰着するのがいい。

 相手に求めるものはいろいろあるだろうけど、さて自分は相手の条件にどれだけ当てはまっているだろうか、と考え始めるとなかなかに気分は暗くなる。とはいえ無償の愛ってのはこれまたなかなか与えられるもんじゃない。それでも、何かの縁で巡り会って何かの力でお互いに好き合ったわけだし、その気持ちを忘れずにいる努力そのものがきっと「思いやり」につながるんだろうなあと思ってみる。

 

 人間だもの、いつも笑ってはいられないしシリアスな現実問題を解決しなきゃならないことからシビアな言葉を発せざるを得ない時もある。ただし相手がきっとわかってくれると信じる、というか祈る気持ちで発する方が多いかな。ドラマのようにハグ一つで解決できるわけでもないからね。

 それでもやっぱり、夫婦が仲の良さを確かめるにはハグは悪くない選択肢だと思うし、子供がそれを見ていたとして多分醜い夫婦喧嘩が絶えない環境よりはずっと精神安定上いいと思っている。

 

 いろいろ理屈こねてみても、単純に「嫁さんがいるんだから初心に戻って大切にしたいよね」というスタートから「いくつになっても独占したいんじゃい」という子供じみた着地点にたどり着いただけなんだけどな。

 このドラマを見てて、生活と同時に凝り固まっていく心をたまにはほぐす意味で恋人感を思い出すのもいいなあ、と思った次第。

 

 ブレブレの文章だな。

 

 このネタを書こうと三が日考えていたが、つい先日星野元監督の訃報が。え、「逃げ恥」からなんで仙一さんの話? とお思いでしょうが。タイトルをあえて「恋」にしなかったのはこの伏線です。ご冥福をお祈りしつつ。


星野源『恋』を野球選手名で歌ってみた【逃げ恥】