Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

禁断のエリクシア

シリアスな嫁さんの病院の話。

 嫁はもともと貧血持ちだ。結婚する前からだからもう10年以上前から、鉄剤を飲んだり血液検査とかで毎回数値が引っかかったり。それが息子を妊娠したあたりで、「子供に影響があると嫌だから」と鉄分と葉酸の入ったサプリメントを飲んで大分回復。一頃は「もう貧血気にしなくてもいいかも!!」なんて言っていたのだが。

 先月後半にどうも嫁が風邪気味になり、近くの内科で診察を受けに行ったのだが、どうもそこで血液を採られた。風邪の診断で採血? なんて思ったのだが、今考えるとこれがあったから今回のひと騒動につながったわけで。

 ヘモグロビン? の数値が6.3。通常女性は12くらいはあるらしいのだが、ほぼ半分。元看護士の妹にその話をすると「速攻病院に行きなさい」とのこと。その旦那=義弟(医者)も僕だったら即入院させるレベルだよね」。ここに至り、嫁の貧血がかなり深刻なことだと初めて知る。

 

 もともとの貧血がどの程度で、そしてどうしてここまで悪化したか原因がわからないため、息子を産んだ婦人科にかかる。とりあえず1週間ほど鉄剤を注射して直接摂取し、どのくらい数値が上がるか(体内で出血しているようなら逃げてしまうため上がらないらしい)を診てもらう。妹曰くは「そんな悠長なことをしているレベルじゃないと思うんだけどなあ...」ということで、セカンドオピニオンで総合病院を紹介してもらう段取りをしつつの通院。とりあえず1週間で7.8程度まで回復したものの、やはり転院。

 

 普段から「ガチャピン」と俺にあだ名されるほど眠そうな目をしているのだが、ここ数年休みも含め毎日「眠い眠い」といい、息子を連れて外出して少しでも気兼ねなく眠れるような環境を作っても一向に改善せず。どこか悪いのでは? と思っていたのが、どうやら貧血が原因だったらしい。鉄剤注射をし始めて、目に見えて顔色がよくなってきた。

 先生曰く、「数値が半分ということは、酸素を取り込む力も半分になっているということだから、心臓も2倍働いていることになる。そのままだと早死にするよ」とのこと。確かに常に酸素が欠乏している状態だったと考えたら、集中力が落ちているのも徐々に抑うつ症状に近くなっていたのも、疲れやすく息切れもすぐに起こしていたのもすべてつながってくる。

 男の場合はあまり縁のないことなのかもしれないが、女性にとってはかなり身近である上に重症化してしまうと本当に大変なのだと、初めて知った。

 とりあえず今日、転院した総合病院での検査を終えた嫁。婦人科系の検査もいろいろと行ったらしく、今のところは深刻な疾患が原因ではなさそう...なのだが、消化器系の疾患で出血している可能性も疑ってみる必要があるとのことで、来週更に胃カメラだそうで。この際だからきちんと診てもらえ。

 

 ...嫁さんに無理させてたかなあ。体力というより、精神的な面とか。いろいろサポートしてたつもりなんだけどなあ。貧血はさすがに気づいてやれなかったなあ。そんな大変なことだって初めて知ったし。

 でも、これで何かあったときにまた一つ原因を疑える知識が増えた。もちろん専門の知識じゃないけど、これが原因かもしれないから早めに病院に行きなよ、と促してやれる。俺も小さいころからいろいろ病気やってきて、家族(特に母親)も病院に大いにお世話になってきたから、多少のことでは動じないけど、対処できる方法は多いに越したことはない。

 

 何にしても、早く嫁がよくなるようにサポートしないとね。

 

 なんて思いながら、息子のミルクを買いに行きがてら、嫁が妊娠期に飲んでいた鉄と葉酸のサプリを手に取り。

 

 早く元気になれ、嫁。