Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

月の魂

大和魂の会2023に参加してきた話。

 忙しすぎてHGスコープドッグの記事を先に上げて放置してしまったが。12/1に参加してきた「第六回 大和魂の会 2023」の話を。

 レノボ・ジャパンさん主催の、いわゆる「ThinkPad友の会」。初回は2010年ころ、第1回・3回・去年の5回に参加し、今年も縁あって参加できた。レノボさんの新技術の見本市だったり技術屋さんとの意見交換もあるのだが、もともとはThinkPadのマニアが集う会、参加条件で「自前のThinkPadを持ってこれること」という。

 開始は19時、開場18時半ということで、月締めの仕事を午前中に終わらせて空港へ急ぎ、何とか予定便に間に合わせ東京へ。定宿にチェックインして荷物を置き、少し秋葉原の街をふらっとして会場の秋葉原UDXへ。

秋葉原UDX内にそこはあった。

 ちと早く着きすぎたが、開場直後から招待客としてのメンバーが続々。面白いのはみんな煮しめ色したおっさん(自分を含む)が8割以上(笑)。数名若者がいたが、ヴィンテージモデルを収集しているという中身がマニアックな方やら。

 開始まではいろいろとまもなく発売モデルやら最新モデルの陳列と技術説明を担当の方から聞けるという、お好きな方にはたまらない時間。上の画像はZ13の第2世代。第1世代はヴィーガンレザーだったが、今回はなんと亜麻の植物繊維を採用しているという。再生素材の使用もここまで来たか。

 いきなり超ワイド画面の紹介を受ける。湾曲ディスプレイで物凄く広い。しかし個人使用ではちょっと持て余す感じ。周辺機器担当の方の推しとセールストークが絶妙だったわ。

さあ開始。

 各々の座席は自由席、前のほうはメディアの方が陣取っているので、気楽にみられる最後尾に。席にはおもてなしの軽食とノベルティが。

ノベルティの中身は後程。

歴代のロードマップやら、

前段の全体説明やら、

折り曲げディスプレイの構造やら、

熱設計やら、

ファームウェア設計やら。

 特にこのファームウェア担当の方、お名前から中国の方と思うのだが慣れた日本語で開始早々「〇〇とはなんぞや?と...」いう導入で。

 今や何気なく使えるPCだけど、DOS/V時代やWin95以前を知っている身としては、こうした技術者の方々が血を吐く思いで開発してきた賜物なんだなあと思いを馳せずにいられない。通信設定一つだって、接続先のIP指定や認証プロトコル、下手すりゃパケットのサイズまでレジストリで設定しないと速度も出ない。ハードウェアの相性だので使える・使えないがあったり。今回のミーティングでは、そうしたUSBデバイスもものすごい数検証しているという話を聞けて。だからこそ。

 

 自分の美学だかこだわりか知らんが、古参の妄執ほど見苦しいものはねぇと改めて自分を律する次第。

 工業製品として、業界的な標準技術を取り入れなければならない事情もあるだろうし、そのうえで社内の要求仕様だけでなく古参の(レガシーの)あれこれを取り入れなければならんとは。

 人間の叡智は、そんなものだって乗り越えられる!と信じれば、たかがデバイスの使い勝手一つ慣れてしまえばどうということはない。古くは横長液晶、HDDインジケータに始まり、キーボードのアイソレーション化、レガシーポートなど、ニッチな人たちの声が大きいばかりにグローバルモデルの足を引っ張られるのはどうかと。

 そう思わざるを得ないんだよなあ。自分も気を付けなければ、古参の年齢だしな。

 それはそれとして。

 会場では、これまで所有したThinkPadにマークを付けていくとか、憧れだったモデルは何か、などの投票があったわけで。前者は一人10枚のマークシールをもらえるのだが、まさか自分がそれで足りないほどThinkPad買ってたとは。701cとか600とかX300とか憧れだったわなあ。下手すりゃ100万近いモデルもあったが、今やいい時代になったもんだ。

 ひとしきりのイベントが進み、高齢のクイズ大会(激ムズ)で締め。終了時間が21時半という、なかなかに遅い時間までやってたもんで、終了したら即解散。定宿に戻り、ノベルティなどを改めて見返す。「大和魂」というのはIBM時代の「大和研究所」からきているのだが、今回最も大和魂を感じたのはこれ。

おいしゅういただきました。

 ほかにも、こんな感じのノベルティ

 レノボロゴが大半だが、ノートパッド・ボールペン、3ウェイの充電ケーブル、そしてGHBキーのキーホルダー。おそらく3Dプリンタ出力でハンドメイドされたのか、GHBの文字はなんとなく筆塗りっぽい解像度。まさに「このイベントのためだけに作りました」という感じの特別感。初回の時は、当時のThinkPadロゴ(パームレストに貼られているやつね)の特別版だったなあ。まだ持ってます。

 ちなみに今回の自分のマシンは9月末に到着したX1 Carbon Gen11。天板がカーボン柄のハイエンドだったためか、結構会場でちいさく「おおっ」と漏れる方もおりました。タイムセール品だったので意外とお手頃だったのです。

 

 というわけで、今年も楽しませていただきました「大和魂の会」。息子もThinkPadのキーボードの良さを知ってしまい(8歳ですでにタッチタイプを覚えつつある)、この先もまだまだトラックポイントから離れられないであろう。うん。

 

Bad Dog

HGスコープドッグを作った話。

プレバン着弾からの。

 最近月一更新になりつつあるけどいかがお過ごしで。

 というわけで前回のF/A-18E完成日記のラストに予告していた、HGスコープドッグを作ってみた。や、素組みだけだとマジでF/A-18Eの直後に組んでたんですよ。そこからサフ吹きして筆塗りしてなんだけど、1週間に1日(日曜)・3時間程度しか触れないのでまあ時間がかかること。

まずはランナー。

 複雑なギミックは無いのでシンプルな構成。そして最近はポリキャップが無いのですな。うーん...。今回は一部部品を肉厚成型しているというのがウリらしいんだけど、サイドのアーマーとかマガジンパックがその対象。成程、裏面モールド部分を分割するよりゃ確かに時間短縮になる。合わせ目もできんしね。

肉厚成型、結構分厚い。

こいつの肩は赤く塗らねえのかい?

 多分色違いのアレがリリースされるんだろうなという別パーツ。塗っちゃえばなんでもアレにできるんだろうけど。

サクサク組める。

 複雑な色分けもないから、シンプルに出来上がるんだよな。言ってしまえば特科車両並みに手軽な兵器という設定だから、あまり妙なカラーリングにもしたかないが。なので、現用車両(戦車)のようなベタ塗り・ムラありで仕上げようかなと。

まりも羊羹。

 今回ノーマルの場合はコクピットもバイザーギミックも省略の潔い仕様。その分アクションに振ってるんだろうけど、まぁこういうのもありなんだろう。

HGスコープドッグ

素組みはサクッと完成。4時間弱ってところか。

 あ、ショルダーアーマー付け忘れてた。すぐサフ吹こうと思ったもんで。

 こっちは付けてたな。オプションも左手の表情とヘヴィマシンガンのみと非常にシンプル。

 いつも迷うんだけど、メインのバレルの上部の筒、グレネード用の発射筒でいいんだよね? マスターファイル見てそうらしいと思うので、後程開口。照準装置ではないとは思うのだが。

 

凄!ホビー用塗装ブースDX

童友社さんの「凄!ホビー用塗装ブースDX」。

 さて、今回たまたま秘密兵器を導入。や、単に室内用の簡易塗装ブースを入れてみただけなのだが。屋内でサフ吹きできればと思い、安かったので買ってみたがなかなか。CHAOS BLACKは粒子が重いのか吹き戻しは少ないんだけど、GREY SEERは結構派手に粒子が吹き戻る。でも換気していれば何とかなるレベルなので、排気ダクトはまぁいずれ。

 サフ吹きからの筆塗り。全体のグリーンはシタデルのCASTELLAN GREENで辛抱強く。

 後ろに見えるカプセルアクション・ジムは追々。

 どうしてもライトグリーンの部分が自分的に合わんので、アニメ版とは違うけどマスターファイルではアリだったライトグレーで仕上げる。

はい、ドン。

 ウェザリングもそこそこに。

スコープ部分のレンズを入れて。

 オイル汚れのウェザリングを行ってない。せいぜいエッジ部分のドライブラシを入れた程度にとどめておく。サビ表現もいいけど、ある程度整備されてる現役兵器としてのレッドショルダー機と仮定した場合ならこの程度でいいんじゃないかと。筆ムラは現実の機体のタッチアップもこんなだったなあと思いながら、味として押し切る(笑)。

 レンズ部分はキット付属のシールを貼ったうえに、UV硬化クリアパテを使ってみた。

 使ったのはクレオスのクリアパテなんだけど、Amazonので出てこなかったので。こういうマテリアルが普通に手に入るようになったんだねえ。

 動きとしてはまあまあ、近年の細身のガンプラのような動きは期待してはいかんが、もともとのデザイン的に干渉する部分が多い中でそこそこ軽く動くとは思う。ポリキャップじゃないので、プラ自体の摩擦で保持しているもんだから、下手にいじると捩じ切っちゃいそうなトラウマが。

 とはいえ2023年=ボトムズ40周年として、HGシリーズとして出してくれたのは素直にありがたいと。これで30MMシリーズ並みに低価格・大量生産してくれてたら、もっと気軽に楽しめるんだけどなあ...。

 というわけで、HGスコープドッグのお話でしたっと。

 タイトルはマクロスプラスのサントラから。


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Hold My Hand

PLATZ 1/144 F/A-18Eを2機同時に作るの話、完結編。

とりあえず完成。

 土日しか触れんので約1か月半で完成。前回ハングマン機を先行して作っていた話をしたが、仕上げが先行しただけでほぼ同時進行。トップの画像は、マーヴェリック機にしてみたもう1機が右側、左が先週のハングマン機。

 ハングマン機はなるべく現実準拠で作っているので機体の国籍マークもあるのだが、マーヴェリック機は同じようにロービジの米軍仕様にするにはデカールが足りず、「異世界転生してオーシア海軍に所属、局地戦で無双していた」という妄想紙芝居で簡単仕上げ。

マーヴェリック機トップコート後の乾燥中

 一応こちらも劇中仕様の兵装。ハングマン機が増槽満載なのに対して、こちらは機体下面の1本のみ、誘導爆弾もちょっと小型。

コブラ機動。

 エンジン下面のナセルの汚しが暗くてもわかる程度。よーく見ると水平尾翼の前側、国籍・所属コードが「OMDF]になっているのがお分かりか。

iPhone13miniで撮影。

 フラッシュ使ってこんな感じ。今度本気で屋外撮影してやりたいけどなあ。

こちらはハングマン機。

 この後機体下面に3mm穴をあけて直接スタンド接続に変更。

編隊灯も一応蓄光素材で。

 とまあ、ようやっとひとしきりのTGM主役機製作の巻、ひとまず終了。

 まだ1/144 F-14A(ならず者国家から奪ったアレね)とか、Su-57(第5世代戦闘機として出てたアレね)とかも行きたいところだけど、ひとまずキャラクターモデルでクールダウンしますハイ。

むせるコレとか

 

Hold My Hand

Hold My Hand

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双子座グラフィティ

PLATZ 1/144 F/A-18EをTGM仕様で作る話。

PLATZ 1/144 F/A-18Eスーパーホーネット

約1年寝かせていた2機入りモデル

 F-35・F-4EJに続き、1年ほど放置していたF/A-18Eの2機セットに手を付ける。米海軍のアルゴノーツ仕様(プラスダムバスターズ仕様)を再現できるデカールがついているお得なセット!! なのだが、何分2機セットで同時進行クローン製作なんてやったことはない。ガンプラでもロト2機セットとかあるが、さすがに手を付けたことはないのだ。

 さて、今回はフル装備のトップガン・マーヴェリックのハングマン仕様は確定。もう1機をどうしようか。まぁ仕様がある程度固まっている奴から行ってみよう。

部品一覧。

 ガンプラと違って一機分のランナーは4~5枚程度、しかも1枚1枚のパーツはそんなでもない。ただし、合いが合わん。いや、日本製の(というかバンダイとかタミヤの)プラモの精度が高いだけなのだ。PLATZ製ではあるが、中身は中国のドラゴン製。2機組んだが結果的にどっちもいろいろなところがズレる。

2機同時進行。

 実は今回の機体、困った部分があった。スーパーホーネットではあるのだが、ドラゴンの金型は初期型。しかしてTGM劇中の機体は改修型のBlock II。大きな違いは垂直尾翼の間の廃熱口がチムニー形状なのだが、吊るしでは単なる長方形のくぼみ。

 結果的にエポキシパテで造形。4mm x 5mm程度の空間に2機分で4か所。

加工前の拡大

 パテ造形苦手なんだよ...しかもこれひとまとまりじゃなくて5列に分割しなきゃならんん...。結局デザインナイフで刻んでスジボリ用タガネで彫刻。まぁ遠目に見たらそれなりに見えるからいいとする。

機体接着途中。

 機種パーツとボディの接合部に段差ができるのでここでもエポパテ使用。主翼は格納状態を再現できるように翼端部分が分割されていた。きちんと水平になるように慎重に接着。またコクピット後方はF型(複座型)とコンパチになるのだろう、E型(単座型)用のドーサルスパインパーツを付ける形になっていた。

つけるとこんな感じ。

 ランナーではF型用と思しきパーツも付いていた。キャノピーがE型用なので実質使えないのだが。

 さて、このキットにはパイロットフィギュアがついていない。飛行状態にするのに無人ってのもどうかと思い思案したが、トムキャットメモリーズ2のフィギュアを流用することにした。そっちは後日駐機状態(ならずもの国家仕様=TGM劇中で敵地から脱出するときに強奪した奴ね)で作る予定なので、その分を拝借。

どうせやるならヘルメットも塗るか。

 見づらいが、マーヴェリック風味。

わかります?

 もんのすごくわかりにくいが、こっちはハングマン的に。塗ったら機内に搭乗。

おお、じやすとふいつと。

 スケール同じだとちゃんと合うもんなんだね。コンソールがでかく見えるが(笑)。

 サフ吹き前にキャノピーをセメダインBBXで仮止めし、マスキング。今回久々にマスキングゾルを投入。

何年ぶりだこれ使ったの。

 そこからサフ吹き。くどいようだがハングマン機ともう1機をどうしようか決めかねているため、とりあえず1機を先に進める。

ウェザリング開始。

 NULN OIL で汚しを入れていくのだが、思いのほかいい感じに。右側が汚しなしのサフ吹き状態、左がウェザリング

別角度から。

 とりあえず苦戦したチムニー部分はそれらしく見え、煤が排出・付着しているような感じになるようにブラックでドライブラシ。

機体下面。

 エンジン下面部分からオイル汚れが出ている資料が多いので、AGRAX EARTHSHADEで汚しを入れていく。貼りやすいうちにマーキングデカールを貼って、武装は後で接着し。

こんな感じで。

 ハングマン機=ダガー・スペア仕様なので、対地誘導爆弾や空対空ミサイルも中距離・近距離を装備、増槽も目一杯のフル装備。ドーサルスパイン上のアンテナが1mm x 3mm程度と極小パーツだったため、折れないようにほかのランナーでクリアランスを取って裏返す。

完成間近。

 ここまで作って一瞬お預け。というのも、灯火類の場所がいまいちよくわからん。や、編隊灯はいいんだけど航法灯が資料映像を見ると片翼に数か所あるみたいなのでもう少し調べてから。というわけでハングマン機、次回完成で。

 

 

Phantom

プラッツ 1/144 F-4EJ「PHANTOM FOREVER」を組んだ話。

PLATZ 1/144 F-4EJ「PHANTOM FOREVER」

680号機仕様で組んでみました。

 1年以上前の日記でKindle版「ファントム無頼」全巻を買って、返す刀でプラッツの1/144 F-4EJ「PHANTOM FOREVER」を買った話を書いた。

rosso13.hatenablog.jp

 しかして寝かせて1年少々。前回のF35A 三沢基地配属仕様で出した工具やら塗料やらを片付けてしまうと、また準備してプラモを作ろうと思うまでに時間がかかるのが目に見えている。というわけで、そのままの勢いでF-4EJに手を付ける。

ファントム無頼」を読むとやはり680号機にしてしまいたくなる。機体番号を再現するために手に入れていたレター文字デカールはそのため。

 さて、とはいえある種の架空機になるため脳内設定。

 劇中では初代(47-8680)は中盤に経年劣化による退役の際に空中分解し、同じ680号機に乗り換えるが、今回はレジ番号をそのままとし、「本当に半世紀飛んだ680号機を70代になった神田・栗原コンビでファントム退役フライトを飛ばしたら」とした。なので垂直尾翼のレジ番号も「47-8680」にしてある遊び。

 

 というわけで製作。中身はエフトイズ製、コクピットから作り始める。真面目に塗装しているが、組み込んだらほとんど見えなかったオチ。

このコクピット

このパイロットも、組んだらほとんど見えなかった。

 70年代当時の空自パイロットスーツはオレンジだったはずなので、それに従って塗装。胴体に組み込んだらキャノピーをフルにマスキングしてサフ。

垂直尾翼に仕込みのマスキング

 680号機といえばコールサインの「新撰組」の通り各所のダンダラ模様。参考資料があまりなく、原作を追うにしてもパースの都合でコマによりまちまちなので、オーソドックスな数をマスキングで再現していく。実機でもお遊びで680号機を再現したイベントがあったみたいね。

スプリッターベーンのダンダラ模様

 フリーハンドでマスキング。画像はにじんで見えるが、マスキングを取るとそこそこピシッと。

垂直尾翼のダンダラ模様、こんなもんでしょ。

 そのあとはエンジン周りのメタリックや機首のブラックアウトなどの塗分けをある程度済ませていく。キャノピー周りのフレームも面倒なのでフリーハンド。

 我ながらこんなもんですかな。

胴体組み上げ前の一コマ。エンジン周りのウェザリングもちょっとうまくいった

 胴体後方の耐熱・無塗装部分は、ちょっとだけREIKLAND FLESHSHADEで少し茶色がかった色を乗せてみた。これも雰囲気が出ていい感じ。画像は夜だから見づらいが、太陽光の下で見るとわかる。

 70年代の迷彩というか塗分けで、機体上面のガルグレーはいいとして下面のホワイトを塗分けるのがきついなあと思っていた。今回ちょっと試したのが、スプレー塗装で表裏を「そのまま」塗分けるという強引な手段。すなわち、塗料が別方向から吹き込まないように面を固定して表側をGREY SEER、裏側=下面をCORAX WHITEのスプレーをズバッと吹く。

 まあ、色的にはとんでもなく違うというものではなく、まぁうまくいったんじゃないでしょうか。

 

 明けて今朝からデカール貼り。カルトグラフ製のデカールが売りのこの商品、複数のマークがある程度まとまっている(透明のフィルムでつながっている、という表現が当たっているか)ため、そこそこの時短。1/72だとこれが個別のため、貼っても貼っても終わらないデカール地獄になる。

カルトグラフ製デカール

 日の丸を含め、発色もしっかりで透けたりしない。グレー部分などもドット感はなく、きちっと面で発色している。

ちまちま

 しかして一番の難所はこうした細々した部分ではなく、機体下面のデカール。裏返さないとわからない部分だが、飛行状態では見える特別塗装。複数エリアをまとめた一発抜きのコーションマーク。

台紙からスライドするときにまぁ巻き込む巻き込む。

 マークフィットとピンセットなどを駆使してようやく貼ったのがこちら。

個別のマークのほうがよかったんじゃ。

 しかし、きっと見えなくなるんだこれ(笑)。さらにチクチクとデカールと格闘すること3時間半。まぁ形になってきたか。

 ここから家族の用事を済ませて一時中断。こうやって見ると機体下面の接着、浮いてるのかこれ。うーん、もう修正できんしこのまま進める。

 レジ番号・機体番号を例のデカールで一文字ずつ並べていき、あとはトップコートを吹くのみ。

 どうしてもシルバリング? が残ってしまうがこれでもつや消し吹いた後。この後両翼に増槽タンクを付けて、1年越しの680号機ギブバー...何か忘れてるな。あ、機首先端のパーツを後回しにしていてすっかり忘れていた!!! で、取り付けたのがトップの画像と。

 寄ってみると粗が目立ってしまいなんとも言えんけど、何とか「ファントム無頼」仕様の680号機を手元に。自分で筆塗りが苦にならなくなったからこそ、こういう遊びができるようになったね。考証がとか細部の詰めがとかいろいろあると思うけど、そういうのはスケールアビエーション誌やもっとうまい人たちにお任せします。

 というわけで今度こそ、プラッツ 1/144 F-4EJ 「PHANTOM FOREVER」仕様改・「ファントム無頼」仕様、ギブ・バース。

感電

ピットロード 1/144 F35A (航空自衛隊)製作の話。

夕暮れにウェポンハッチオープン

 さてしばらくぶりのプラモの話。コロナで臥せっていた時もカプセルアクション・ガンダムやザクをいじってはいたのだが、なかなか時間を取れず。できればサクッと完成させたいなぁなんて思っていたところに、積んでいたピットロードの1/144 F35A。

 最近は初期の複雑なRAM塗装の模様もない機体もあるようで、それなら塗分けもそこまで面倒じゃないかぁと思い手を出してみた。愛称はライトニングIIとのことで、タイトルは米津玄師「感電」と。

いつもの。

 今回はウェポンベイオープン・ランディング状態のフルオープンとする。そのため各ドアもすべて塗分け。ミサイル類も当然塗分け対象。J-Wings誌のバックナンバーを引っ張り出しながらちくちく作る。

 やはりMECHANICS STANDARD GREYのスプレーが妙に緑がかっている。そのため全面的に筆で塗りなおす。もうなんというか濃いめのサフとして使用したほうがいいんだろうか。脚庫の内部はCORAX WHITEで。なんというか雰囲気のある白。

完成するとほとんど見えんけど。

ライトグレーに見える部分の塗分け用マスキング

 シタデルのLayerカラーはグレーが微妙な階調で結構な種類が出ているが、今回はDAWN STONEがぴたりとはまった感じ。マスキングでかなり細い(1mmないくらいか)フラッペロン基部の塗分けも挑戦したが、今回は塗膜の厚さで段差ができることもなくきれいに塗分けられた。

 ステルス機塗装特有のメタリックな反射は難しいにしろ、色合いとしてはあまり違和感ない感じ。

 このキット、基本は三沢基地所属の初期ロット機体の番号とロービジマーキングが追加でセットされている。箱自体、F-15Jのような制空迷彩と日の丸マークも赤で描かれており、メインのデカールはなかなかにカラフル。しかしステルス機はマーキング自体も少ないため、コーションなども最低限。

日の丸の余白がちょっと気になるか。

 主翼の表裏に貼るロービジ日の丸マークが、なぜか余白があるタイプ。思案したが結局MECHANICS STANDARD GREYで余白を塗りつぶすこととした。あとは空中給油口のマーク程度。垂直尾翼の部隊マークなども実機では無いためいたってシンプル。

 ほとんどパーツを取り付けた状態。若干日の丸マークの余白塗りつぶしがはみ出ているのはご愛敬。

 実はプレミアムトップコートを吹くとき機体左側にブシュッとダマが飛んでしまい、さらに乾燥途中で触れてしまうという大失態。左側のフラッペロン部分を乾燥後にもう一度やすりかけして筆塗りで修正。

 で、識別灯の部分に蓄光シートを貼り付け、いい感じに写したのがトップの画像。離陸滑走中のシーンならいいんだけど、思い切りウェポンベイを開いちゃってるんだよな(笑)。

 しかして大事なことに気が付く。機種下面のEOTS(電子光学ターゲットシステム)を仕上げてねぇ!!!

 というわけで翌朝、ハセガワのフィニッシュツールを使ってトライアゲイン。1mm x 3mm程度の大きさの多角形を現物合わせで切り出し、デザインナイフの先端を使って静電気と闘いながら貼り付け。

ピットロード 1/144 F35A 航空自衛隊

EOTSを仕上げた完成版。

 覗き込まないとわからない自己満足レベルだが、それこそプラモデル。これでいいのだ。

 ほら、上から見たらわからない。

 斜め後ろから見てもほとんどわからない。

 

 というわけで、ピットロード 1/144 F35A 航空自衛隊仕様、まずはギブバース。実機はこんなんじゃねえよとかいう野暮な突込みはなしだぜブラザー。自分が好きに作ればそれでいいじゃねえか。

 というノリで、デスクに出した工具をしまってしまうとまた次に手を付けるのがいつになるかわからない。そのままスライドで、F-4Jに手を付ける。完成は未定!!!


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パノラマ島へ帰る

仕事で1週間ホノルルに行っていた話、最終話。

 さて、丸々1週間過ごしたホノルル研修も終了、帰国の途に就く。

 ほとんどアラモアナエリアから出ないで過ごしたが、まったく不便を感じない滞在。本当の最終日はチェックアウトが11時、朝から買い逃したお土産を買いにドン・キホーテへ再び。初回と同じく手荷物を預け、個別にお土産を渡したい人へ珍味などを買い込み。部屋に戻ってもまだ1時間以上余裕があるため、最後にもう一回アラモアナセンターへ。

ALOHA!

 現地時間は土曜。まだ開店直後なので人通りもまばらだが、少ししたらここもまた人が溢れるのだろう。...とか言ってたら、同じく最後にもう一巡りという感じでお土産を買い込みに来たのだろう、韓国の研修メンバーなどにすれ違い笑顔で挨拶。研修の時とは打って変わり、モデルさんのような私服。おきれいでしたことよ。

 ホテルに戻り、チェックアウト手続きのためロビーへ向かうと、それぞれに空港に向かう研修メンバーが。同じホテルに滞在していたが、帰り便の関係で早く帰ったメンバーやほぼ同じ時間に出発する便のメンバーがまちまち。中には、滞在計画をもともと延長していたのか、ワイフを呼び寄せて紹介してくれたメンバーも。来年の再会をお互いに祈りつつ、それぞれの場所に帰っていく。

 帰りはホテルからまたタクシー。空港での手続きはつつがなく終了し、さあ出発までゆっくりするかと思ったら。ダイヤモンドヘッドに一緒に登ったVさんとチームで来ていたチャーリー(仮名)が乗る便が、なんと機材故障で大幅遅れという。このチャーリー(仮名)、前日の花火を見に行ったメンバーなのだが、見た目はそりゃもうびしっと長身・スマートなムービースターみたいな印象。しかし初日終了後のマイタイ・バーで店員さんを口説こうとしていたり、おそらく二日酔いで研修に参加していたり、挙句に花火後の二次会でパスポートの入った財布を落とした(すぐに見つかったらしいが)りと、まぁ逸話が多い。そのチャーリー(仮名)が最後の最後にまた一つ伝説を(笑)!!! ということで、N君大爆笑。

 そんなこんなで、我々の乗る羽田行きは定刻で出発。

タキシングの窓から見える、米軍輸送機。

 さらばオアフ島。とてもいい経験させてもらいました。

ダニエル・K・イノウエ空港、また来るぞ!

 ...と締めたいところだが、羽田新千歳に乗らなければ家に帰れない。

 羽田についたら、なんと千歳行きの便が大幅遅れだと。なんでも夕方に空港連絡線のアンダーパスが冠水するほどのゲリラ雷雨だったそうで。チャーリー(仮名)をネタにした報いがここに来たか(笑)。家に帰ったのは深夜になりましたとさ。

 以上、長らく続いたホノルル道中記、これにて終了。