Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

WALK

 世間一般的なGW最終日だった昨日6日。朝からとあるイベントに参加しておりました。

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・歩く自転車人の集い

 

 北海道札幌・白石にあるアウトドアグッズの店、秀岳荘さんの自転車売場に長年勤めていた有森氏が2013年に独立開業した「南風自転車店」。折りたたみと小径車、ファットバイクなどを取り扱い、冬を含めた北海道での自転車ライフを提案するというスタンスのお店で、秀岳荘時代から輪行ツアーなど様々な催しを行っていた様子。

 今回GWで桜が咲く頃の札幌を小径・折りたたみなどの自転車で散策し、交流を深めようという企画で、豊平川サイクリングロードの幌平橋に集合しモエレ沼公園を目指して移動、現地解散で自由行動という結構ゆるい企画。有森氏自身もやったことのないスタイルだったようで、公式ブログでは若干不安な様子もあったよう。

 

 翻って自分は、まず周りに自転車に乗る文化がなく、自分を自転車乗りに誘ってくれた盟友・其他軒(ソノタノキ)君は数年前に異動で東京へ。嫁は仕事などが忙しすぎ休日は体を休めなければいけない為、長距離を乗れず。必然的に自分一人で散策したりするが、北海道・札幌近郊で小径車に乗っている人をまず見かけない。いや、街中で自転車が増えてきているので折りたたみも勿論走ってはいるのだが、ホームセンターで超低価格で売っている「とりあえず走る」自転車をメンテナンスもせず錆びまくったチェーンでキーキー言わせながら走っているのは、ちと違う。

 交流と言うか情報交換というか、そういうイベントに参加したことも皆無だったため、丁度遅番明けで2オフの初日だし、試しに行ってみようと思い立ったわけで。

 

 集合は朝9時半。補給食を買ったりタイヤの空気を入れたりするのに都合のいい駐車場を探す都合上、8時半に中島公園周辺に到着。さすがに札幌まで自走して更にイベント参加と言うのは俺の脚力では無理。天気も予報が午後から雨というのもあれば一日晴れというのもある、微妙な日。

 とりあえず集合時間の15分前に幌平橋たもとに到着。遠くからも色とりどりの自転車の集団が見える。

 有森氏に挨拶し、飛び入り参加であることを伝えると、30人前後の参加者の中で事前申し込みは10人程度、ほかはみんな飛び入りなので問題なしとのお言葉。おおらかな企画で御座いますな。

 

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 一応はプライバシーを考え分かる部分はぼかし。マシンの内訳は7割がブロンプトン、4~5台のタルタルーガ、ダホン数台、bd-1は2台、5LINKSが1台、CALLY MEが1台、ロングテールが1台(更にTRAVOYなるトレーラーキャリア付き)、モールトンが2台。ざっと見た感じこんな感じだったか。小径に乗る方々はある種輪行を前提に装備を組んでいるため、長距離走って疲れたら輪行で帰ればいいじゃないという発想。また変形好きらしく、自分と違う種類の自転車のメカニズムを興味深く見合ったり雑談したりという和やかな場。札幌以外から来たことを話すと決まって「ここまで自走ですか?」という話になるのが自転車人。昔はそんなの無理とか思ってたけど、今やできそうだからなぁ...。

 

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 お子様連れからご年配の方まで、様々思い思いの格好で集合。イベント的なのでヘルメット装着が義務かと思ったら、本当に普段着の集まり。ただし、カスクをかぶっている人が思いの外多く、店のカラーっぽいなぁと思う次第。

 

 30分ほど雑談タイムがあり、ある方がいきなりパンクしてその修理待ちというハプニングで出発ディレイ。その間これ幸いと皆さん雑談続行。自分はというと、ここでは少数派のbd-1にカスタムを施していた為にいろいろな方から話しかけられる。

 中でもROTORクランクと楕円チェーンリングが皆さん興味があったらしい。使用感を聞かれたり、実際に乗って頂いたりで交流という意味ではある程度成功。bd-1乗りのもう一人の方は2013年版以降のStandardをほぼノーマルで乗っておられ、自分のSpeedに乗るや仕切りに「いいなぁ...改造かぁ...」とカスタム熱が上がってきた模様。

 

 パンク修理が終わり全体でトレインを組んで北上開始。晴れたGWの休みということで、豊平川沿いのスペースに様々な人が集う。テニスコートでテニスに興じる人、少年野球をやってるのかキャッチボールする親子、ジョギングする人、本気仕様のちと危ないロード乗り、焼肉セットで焼き肉しているVIPカーのいかにもな集団などなど。それを横目にまったりと30台ほどのトレインは進む。追い風のためほとんどこがずに進む。30分ほどで雁来大橋に到着、一般道でモエレ沼公園へ。

 

 さすがに一般道でぞろぞろとトレインを組むわけに行かず、小集団でそれぞれモエレ沼を目指す。ガラスのピラミッドで集合、トイレタイム。

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 穏やかな感じのブロンプトン乗りの方と雑談。マラソンも走る方で自宅で最大7台ほどの自転車(ロード等様々)をお持ちの方。どんな仕事の人なんだろうと興味は湧いたがあくまで素性は探らず純粋に雑談。ちなみに自分は(体格からか)「自衛隊の方ですか?」と聞かれる始末(笑)。しがない民間企業です。

 

 公園中央の丘の麓で全員集合し、弁当など各自持ち寄り昼食。イベント自体はここで解散・自由行動の為終了。思い思いの集団で雑談に花を咲かせる。ブロンプトンの一大勢力はこんなお遊びもできたらしい。

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 所々抜けているが、綺麗に花びらのように円状に並べて色見本のような状態になっていたのだ。ただし本来希少なRAWカラー(無塗装・溶接跡がそのまま真鍮のように輝いており一台一台微妙に違う)が、結構かぶっていたようで苦笑されていた。

 ブロンプトン乗りの中には、去年ニセコ花園ヒルクライムクロスバイクの部で「2速切り替え」のS2Lで優勝してしまったという健脚な年配の方も(その上かぶっているキャップが「茄子 スーツケースの渡り鳥」版チームパオパオのキャップというマニアックさ!!)。本当にいろんな方がいるんだなぁ。

 

 時間は12時半を過ぎ、二次会ライドに向かう人達(モエレ沼から森林公園方面に向かう方とか...)もチラホラ、雰囲気的にお開きとなり、さて自分は。

 モエレ沼にいるのだから、ここまで来たらベースショップのホワイトラインバイシクルに顔を出さないと嘘でしょう。ということで、太平まで単独走行。ものすごい南風で全然前に進まない。速度は20キロ前後を行ったり来たり。丘珠近くの畑の真ん中を通って麻生方面に抜ける為、風を遮るものが何もない。きつい。北海道の春って本当に風が強くて嫌。

 WLBさんに着いて、微妙に8~9速へのアップシフトが渋ることを伝えて調整をお願いする。その間に、先ほどのイベントでお会いしたブロンプトン乗りの方と再会。なにやら自転車自体はWLBさんで買ったものとのこと。結構イベントでも林さんのところで買いました、という人がチラホラいたんですわ(笑)。何となく安心。

 

 GW中はそこそこ天気もよく、みんな走りに行っているのかそこまで混みはしなかったという奥様のお話だったが、なかなかどうして自分がいる時間帯お客さんが途絶えない。軽快に納車整備や接客をこなしていく店長、自分のbd-1も若手(?)のスタッフさんに続いて微調整してもらい、メンテナンス終了。頭上からポツリポツリと雨粒が。しかしこの雲ならそこまで降らんと判断し、中島公園まで南下開始。

 

 予想は当たり、札幌新道をすぎる頃には雨も止み。強風と路面のギャップと闘いながら苗穂近辺で豊平サイクリングロードに再合流。すすきので地上に出て本日のサイクリング終了と相成りました。

 

 なかなかこうしたイベントでも無いと同じ趣味の人に会わないこと、そもそも自転車趣味の人って走ることやトレーニング主体でブログ等のネット上活動って余りやってないんじゃないだろうかということから、有意義なイベント参加でありました。もっと小径・折りたたみ(特にbd-1ユーザーもっといるはずだ!!!)で緩やかに走る人たちと出会いたいもんです。

 

 というわけで「歩く自転車人の集い」のお話でしたっと。