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趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

少年よ我に帰れ

 さて今回は前回「後日」としていたガンプラエキスポ2014について。

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・少年よ我に帰れ

 といっても展示されていた物を全部載せようとすると結構な容量になってしまうのでザラッと行かせていただきます。興味のある方はその手のサイトや模型雑誌などで見てみるよろし

 

 11月21日午前10時。イベント開始の時間に合わせて秋葉原UDX前へ。去年の同イベントに参加した経緯から、物販の人の列に並ぶのはハナッから諦め、展示のみを見ることに定めて行く。

 UDXのイベントスペース前の屋外ホールというのかロビーというのか、列を整理するスタンションが並べられて整然と人も並んでいる。去年はほとんど待ち時間なしで展示に入れたのだが、今年は軽く並ぶ。開場直後ということで5分ほどだろうか。入り口でパンフレットを手に取りさあ入場。「ガンプラ」のエキスポということで、ガンプラの材料=各色の素材(スチロールやABSといったプラスチック)がディスプレイされていたわけで、それが冒頭の写真。

 

 今年は去年同様にビルドファイターズ系の展示がパワープレイ。ガンプラという「模型」を改造して楽しむというコンセプトで物販を後押ししたいということか、素体の作例も勿論だが改造版の作例も多数展示されていた。が。

 

 ぶっちゃけ俺的にイマイチ好きになれんので割愛。

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 ベアッガイは可愛いんだけどな。なんというか、子供向けの「なんでもくっつけたもん勝ち」みたいなゴテゴテとした装飾が兵器として考えた時にどうなの?と。

 

「そのエングレービングには、何のタクティカルアドバンテージもない」

「実用と観賞用は違う!!」

 なんてネイキッド・スネークビッグボスに言われちゃう

 

 そうか、この歳になってゴテゴテとウィングやら過剰な武器(バスターソードなんて腕のマニュピレータぶっ壊れるぞ)よりも渋いミリタリー系の機体に惹かれる気持ちがわかったということか。F91の素体とかアストレイも最初期の日本刀持ってないベースが一番好きだしなぁ。

 

 もう一つ現在アニメ化されている「Gのレコンギスタ」も少しだけ。

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 地上波で全国ネットでやってくれてれば、もう少し注目も浴びるんだろうなぁ。話自体は嫌いじゃないし、富野御大の思うところも分かるから。

 

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 まぁこういうジオラマ系が多く展示されていたのも、模型の楽しみという点ではとても良いんじゃないでしょうかと。

 

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 去年から開始されているオールガンダムプロジェクト。下火になったのかと思っていたら、意外にも続いてたのね。HGUC VダッシュとV2アサルトバスター。その前にクロスボーンのX2やX3辺りをとっとと出してほしいなぁ。

 

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 今回の目玉=PGユニコーンのお披露目。さすがに1/60スケールはでかい。こんだけ巨大だと自立ディスプレイできないんじゃないかと思うのだが。最近は結局ベースが必須になっちゃったからなぁ。更にPG独自ギミックの「デストロイ・アンチェインドモード」なる最大開放形態が展示されていた。

 それにしても疑問なのは、恐らくポージングしたもので可動域の展示がされてたんだけど、そのディスプレイが偏向ガラス越しで近づいて肉眼でないと見られない状態で(撮影禁止扱い)になってたんだけど、後でヨドバシAkibaに行ったら同じものが普通に展示されていた。何がしたかったんだコレ。

 

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 こちらは今年夏から展開されているRe/100シリーズのガンダムMk-III。立体化するのコレ。色とシルエットだけだとエルガイムMk-IIだな。

 ちなみにリリース待ちのガンダム試作4号機「ガーベラ」、その次がなんとZでアムロが乗ってたディジェ需要あんのかよ!!! 個人的には00のユニオン・フラッグ(オーバーフラッグ)を是非!!!

 

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 RGの次回作は、やっと来たぜダブルオー。去年のイベントでは今年春先にリリースされたエクシアが予告されていたので、コレも多分来年5月くらいか。予告しておこう。コレは買う!!!

 ちなみに間もなくリリース予定のRG最新作=ウィングゼロカスタム(EW版)は、特に思い入れが無いため見送りますハイ。

 

 さて、ガンプラの博覧会ということでガンプラワールドカップの日本代表決定投票も実施されております。エキシビジョン扱いで芸能人がプロデュースしたガンプラも展示されているのだけども、ぶっちゃけ自分で作ってないだろというものと数が多すぎるので割愛。

 日本代表候補のジオラマや作品はこんな感じ。

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 ここまで来ると子供のお遊びなんて全く言えず、一つのミリタリー作品として成立しちゃう位レベル高

 

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 これがジュニアの部日本代表。なんと11歳の「女の子」が作ったそうです。しかも4連覇。「親が作ったんじゃねえの」とかいう声も聞こえてきますが、俺だってプラモを作り始めたのは5歳の頃。今の工具や素材が「いいもの安く簡単に」手に入る時代ならこうした英才教育を受けた子供が出てきてもおかしくないと思うの。

 

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 俺の記憶が確かなら、成人の部日本代表は確かコレ。情報密度がものすごい高いとは思うけど、やっぱり「ぼくのかんがえたさいきょうのもびるすーつ」っぽくなっててうーん。 まぁこんなの↓もあるからまだ常識的な作品だとは思うんだけど。

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 なんというか...好きにやってくれ。

 

 個人的にはジオラマというところで考えたらなかなか悪く無いと思ったのがコレ。

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 お台場が破壊されちゃってますが(笑)。

 

 他にもガンプラ作成の実演ブースや、ガンプラ35周年の来年に向けてのトレイラーが大々的に発表されていたり。

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 で、今回の物販で扱われていた限定ガンプラZプラスF91クリアカラーは少し欲しかったけども、去年のメタリックアストレイほどじゃない。

 

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 ゲットするにはこの行列に並ばなければならないというのがもう無理。2人以上の行列には並ばないのが俺のポリシー!!! どんだけ待つのが嫌なんだ俺。

 

 さて、こうして白昼の流れ星のごとく一気に展示を見てきた俺。

 なーんでか、去年ほど楽しいと思えなくなってきた

 多分、完結したUCのような「大人が小説として読むに耐えるガンダム」が一区切りして、「玩具市場を維持するための子供向けのガンダム」が増えてきたことが、違和感の原因なのかもしれない。別にその変化自体は悪いことじゃなく、企業の活動としてはまっとうなことだろうし、現実に今の子供達へ訴求する要因であるのは間違いない。自分だって子供の頃、プラモ狂四郎などを読んで育った世代であるし、それが現代のビルドファイターズなんだろう。

 ただ、アラフォーとなった自分が並んでまで見たいものであるかと問われた時に、答えに窮する自分がいる。今回の旅の一つの目的として据えた予定であるけれども、そうすることで「バカやってる」とネタにするためだけに組み入れた気がしてしまう。

 何より、この会場に来ていた「ガノタ」の会話を聞いていて、多分自分は微妙に違うんだろうなと。俺と同じかそれ以上の歳、恐らく友人と訪れて、MSの型式番号でうんちくを話し合う。各分野で存在する「ヲタク」としては普通の姿なんだろうけど、果たして「大人」として見た時にそれはどうよ? と我に返ったというか。

 

 そんな感じで会場を見て歩くと、周りの人そっちのけでデジ一眼でバシャバシャ撮りまくる人、並んでいるのお構いなしでズイズイ入ってくる人、一つところでずーーーっとうんちく話して後ろがドンドン並んでいるのに気づかない人、当然子供が見ようとしているのに配慮なんかしないよな。まぁいろんな方々がいるだろうしそういうヲタク市場が日本の消費経済を支えているのはあながち間違いじゃないだろうしそういう人間同士だから別に気にもしないんだろうけど。

 

 ぶっちゃけて言おう。

 同じに思われたくねぇ(笑)!!!

 

 一つのSF作品としては、ダントツに話の広がりがある作品であるのは認める。けれど、その嗜み方も、大人なら大人なりのやり方があるんじゃないかと。

 多分それが、富野御大が思うところであり、自分の手から離れてしまった「ガンダム」という作品と、それをビジネスとして消費し尽くす社会への反発を続けているのかもしれない。

 かと言って、完全にこの世界を否定することではなく、作品が訴えているテーマを大人として咀嚼し、次の世代が触れる時にきちんと導くことが必要なんだと思う。それは別に「ガンダム」だからではなく、純文学や社会性を元に上の世代が自分たちに受け継いできた文化と何ら変わることはないはずで。

 

 これから必要になってくるのは、自分たち=リアルタイム世代が自分のために楽しむことでなく、自分の子供世代が新たに触れる作品として見守り、怪我をするからと工具を遠ざけるのではなく、一緒に使って正しい知識と知恵を教えていくツールとしての入り口がこれからの「ガンプラ」であり、接し方なんだろうなと。

 

 という結論に達し、自分がこうしたイベントに「自分のために」足を運ぶのは多分来年くらいが最後なんだろうな、と漠然と思った次第。おお、ガンプライベントの話がとんでもない着地をしたぞ(笑)。

 

 というわけで、ガンプラエキスポ2014、簡単ながらこれにて終了。