Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

青春デイズ

 タイトルは平井堅から。

・青春デイズ

 先日の実家大棚ざらえの時に出てきた物の中にこんなものが。

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 昔懐かし、というには微妙な時代、90年代のゲームPCエンジンスーファミメガドラの影に隠れて微妙にマニア向けの烙印を押された(実際アニメ系のゲームも多かったしな)PCエンジン、その上スーパーCD-ROM2(ロムロム、以下SCD)の初期型。

 うわあ、俺の青春時代そのものだわこのゲーム群。

 

 というわけで、若干マニアックな昔語りにお付き合いを。

 そもそもこのPCエンジン、当初はHuカードなる名刺ケース大のカードを差し込んで使うゲーム。そこから家庭用ゲームでは初めてのCD-ROMを採用した。それから数年後、容量やシステムを強化したSCDがリリースされ、NEC系では次世代のPC-FXが出るまで続いていたというわけ。時代的にはファミコンの後、スーファミが出る頃からプレステが出る前くらいまでが全盛期。俺の中学高校時代だな。

 

 先にも書いたとおり、ちょっと調べるとかなりオタク系(マニアック、もあるけど)のゲームが良く出てくる。ギャルゲーの走りみたいなのもこの辺から。とは言えそっちには興味がなかったのと、意外とシステムがしっかりしたSF物がリリースされることも多かったハードなので、当時はそっち系の友人と大いに盛り上がった。ああ、当時からマイナーな人生(笑)。

 

 その中でも、上の写真に見え隠れするゲームを一部紹介してみる。

 

・BABEL


Babel - YouTube

 ワゴンセールで当時でも500円程度で売られていた、いわゆるクソゲーと分類されるであろうゲーム。だがしかし、俺の中では地味に5本の指に入るかもしれないほど今でも印象に残っている。や、システム的にはホントにクソゲーなんだよ。この動画は恐らくエミュレータでプレイしたのかワカランけどかなり歩く速度が遅い。でもまぁこういうゲームですよという空気感を。

 

 世界観、設定がそれこそラピュタを彷彿させるのだよ。中世と現代の融合というか。剣戟と銃火器共存、技術レベルは音速の壁を超えていないんだけど巨人兵器が存在していたりとか。まぁパッケージを見たらラピュタのロボット兵っぽいのが描かれているしな(笑)。

 ネタバレすると、未来の地球人が宇宙船でワープ失敗して生じた時空の歪みにできてしまった世界が舞台。そこに住む人達は、自分達の世界が「どこかおかしい」と感じながら生活している。大陸間を隔てるのは海ではなく雲(時震雲)。それを超える技術が存在しておらず、しかしワープゲートによってつながっているという。 

 そこに生きる主人公がボーイミーツガールな展開でヒロインを救ったところから話が始まるわけで。最初は細々便利屋稼業みたいな展開なんだけど、後半に進むに連れてその世界の存亡に関わっていく、と。

 元々次元の歪みによって生じた世界を存続させていくといずれ宇宙全体が消滅する、それを回避するには自分達の世界を消滅させて歪みを戻さなければならない、という選択を迫られていく。そこに至る登場人物たちの群像が、当時の剣と魔法と魔王と勇者ばかりのRPGと一線を画していたのだ。

 ラスト近くになると主要人物がパタパタ死んでいく、いわゆる鬱ゲーと化すのだが、EDのオチが少しだけ救いのある終わり方で俺は良かったなあ。

 

 ちなみに発売が92年、企画・開発は恐らくバブルまっただ中。声優陣がエラいこと豪華。主人公が矢尾一樹さん(ZZのジュドー)、ヒロインが久川綾さん(セーラーマーキュリー!)、相棒が篠原恵美さん(セーラージュピター!)、他にも銀河万丈さんや島本須美さん、故・塩沢兼人さんなどなど、

これでどうしてワゴンセールになるんだよ!!!

 

スプリガンマーク2


Spriggan Mark 2 Opening - YouTube

 もうね、まんまガンダムのシューティング。

 新型機のテストパイロットとして火星に来た主人公、別のエース部隊が反乱して新型機を奪取、追いかけるうちに量産型の自機が撃墜され、成り行きで更なる最新鋭機を託される...ね、ガンダムでしょ

 副題が「リ・テラフォームプロジェクト」というのだけど、火星に人が住める環境になった未来、地球上の抗争を火星に持ち込んだことから火星が反乱し、地球対火星の戦いになっていく...というような流れ。ね、ガンダムでしょ

 これも発売が92年、声優陣がやっぱり豪華で主人公はこれまた矢尾一樹さん。ね、ガンダムでしょ。ちなみにライバル役は故・塩沢兼人さん(マ・クベ)。ね、ガンダムでしょ

 

 我が盟友・其他軒君も同じ時代を生きていたようで、「スプリガンマーク2の音楽はいいよねぇ...あ、ROM出てきたんだったら貸してほしいっす」とのこと。近いうちにお貸ししますですハイ。

 

・スーパーシュヴァルツシルト


PCE スーパーシュヴァルツシルトⅡ OP

 SCDの最初期に1が出て、2がこれまた92年にリリースされたシミュレーション。元々はPC版が最初でそれをPCエンジンに移植したという。その際に家庭用向けにかなり簡略化(最適化)された様子。メーカーは工画堂スタジオ。当時はアニメパートのクオリティの高さに感動したもんです。

 数千年の未来、既に地球が人類発祥の地という伝説になり、様々な宇宙・銀河に生活圏を広げ、そこでも星間戦争が絶えないという話。規模のでかい銀河英雄伝説みたいなもんと考えていただければ。

 1では新興の小国家の王子が父王の急逝で即位し、大国を相手に国家の生き残りと星系をまとめていくというお話。主人公の声はまた豪華な古川登志夫さん。

 2は1の大戦終結の折に国王が倒れ衰退しつつある盟主国が舞台。新興国の隆盛に対し盟主国の憂国の士が蹶起するのだが、周辺国への侵攻に反対するレジスタンスが主人公。そのリーダーが、実は盟主国の王族の血を引く正当な後継者であったというネタバレ。これがまたねえ、面白いんだよ。憂国の士・ベルクファストが、後ろ盾にしていた法王の企みを知って反旗を翻し、主人公であるライアン・ノゥビル(=レムリア19世)を「陛下」と呼んで共闘するという終章にかけての燃える展開!! ああ、リアルタイムでプレイするのが難しいゲームであるのが惜しい!!!

 

マクロス 永遠のラブソング


Macross Eternal Love Song (Eien No Love Song ...

 言わずと知れたマクロスのゲームも。初代マクロスの時代から20年程度後の話じゃなかったかな。TV版のマクロス7OVAマクロスプラスの時代の前に当たる。なのでVF-19も21も出てこないし、最強機体がVF-4。ゲームシステムはシミュレーション。バルキリーの変形による地形効果や性能特性の変化が当時は斬新だったな。ユニットでケーニッヒモンスターも使えて艦隊戦はエラいこと楽になった。

 最終面近くのBGMで「愛・おぼえていますか」がCD音源で流れた時は震えるほど感動したもんですな。まぁ実際にはEDやら色んなところでかかったりするんだけども。

 

スナッチャー


【PCE】 スナッチャー 【OP&Prolog】 - YouTube

 これも言わずと知れた、メタルギアソリッドシリーズの監督・小島秀夫氏の作ったゲーム。元々80年代にMSX版としてリリースされたのが最初なので、既に30年近く前のゲームということになるのか。

 これがCD-ROM版で出た時は、それこそMSX版では完結しなかった(実際には3部作で完結しているんだけど、3では容量の関係かディフォルメキャラでの展開になっていたのだ)物語がリアル等身で最後まで描かれていて名作と言われたもので。

 ゲーム自体はオーソドックスなアドベンチャー。ただし小島作品らしく詳細な世界観を設定している。映画「ブレードランナー」の世界がサイバーパンクと呼ばれて今で言うクールな世界、という時代。そのテイストでゲームにしたらこんな感じ、というものだったなぁ。

 まだソビエト連邦崩壊前にリリースされた話のため、話の黒幕にソビエトが大きく関わってくる。現代では突っ込みどころがありすぎてねぇ。でも、話としては非常に面白い。この話の続編が「ポリスノーツ」に当たるのだろうが、そちらはそちらで別の話。

 そして声優さんも、主人公が屋良有作さん(ちびまる子ちゃんの父・ヒロシ)だったり奥さん役が井上喜久子さん、他にも故・塩沢兼人さんがまたしても出ていたりと、当時引っ張りだこだな塩沢さん。

 

ときめきメモリアル


ときめきメモリアル PCエンジン版 オープニング - YouTube

 自分の人生的にあまりにも曰くがありすぎるゲーム

 言わずと知れたギャルゲーのマスターピース。当時のゲーム誌でほとんどノーマークだったはずなのだが、突然人気作になってしまったな。自分は存在すら知らなかったのだが、高校当時の友人が「見かけたら絶対買え、メチャメチャ面白いから」と余りに薦めてくる。折しも高校3年の2学期中間テスト前日、パチンコで2時間で3万ほど勝ってしまいそんじゃネタで買ってみるかと手を出したのが運の尽き。

 ...え、上の一文で突っ込みどころがありすぎると? それは言わぬが花って奴で。

 

 プレイしてみたら、何だこのゲームは!!!

 面白いじゃないか!!!

 

 今までに存在しなかったゲームだよな。だって「学生生活のシミュレーション」だもの。しかも、全く当時の自分と同世代でシンクロするんだから。言ってみれば、「自分が選ばなかった学生生活を疑似体験するゲーム」であり、当時のゲームプレイヤーの中心となるであろう高校前後=俺と同世代にバチコンと狙いを定めたゲームなのだから。だから実は、後年プレステなどで出た頃にはその世相や小道具などは時代遅れになっているだろうし、現代やったとしても多分古めかしい学生生活にしかならない。いわば「1994年当時だったからあれほどハマった」ゲームだと思うのだ。

 ちなみに最初にエンディングで結ばれたのは三つ編みメガネ文学少女如月未緒さんだったりする。ゲームの中でもロングヘア・メガネ系、しかも20年前から!!! ブレてねぇ!!!

 さらにちなみに。シリーズでプレイしたのはこの元祖PCエンジン版のみ。移植版も続編も全くやっておりません。なぜかって? それはね。

 94年のクリスマス、一人でオールクリアのエンディング画面を見た時自分に笑ったから。

 

 あー、なんかこんな感じでゲーム紹介してったら際限が無くなりそうなのでこの辺で。