神様の歌声
出雲大社御礼参り、本編。
・神様の歌声
タイトルは今やエレクトロディスコミュージック系になってしまったcapsuleのデビューアルバムに入っていた曲。初期はこしじまさん普通に歌ってたんだけどね。
帰りの飛行機の空席の都合上、朝5時半起床。始発から2便目に乗らなければならないため、最悪でも9時には空港に居なくてはならんのだよ。そのため6時過ぎにチェックアウト。まだ外は真っ暗。西日本は夜明けが遅い。
ホテルの朝食サービスが6時半から、フロントでチェックアウトの手続きをしている横で、食堂が開くのを並んで待っているドロッとした目の男たち。飲んだんだろうなぁ。朝食バイキング食べてたら間に合わないので、近くのローソンでおにぎりと缶コーヒー調達。レンタカーで移動しながら食べる。店員さんがどうも昭和の歌番組のナレーター、みたいなしゃべりと動き。アナログタロウか!!
松江大橋を越え宍道湖を左手に見ながら、どんよりと鉛色の空の下。
まだほとんど車も走っていないので、10分位と考え県庁方面から松江城の堀を回る。城の周囲にうっそうと茂る木々に遮られ、どこから見ても堀の外側からは城の威容を見ることが出来ない。時間は7時少し前、そろそろ移動しないと、松江から出雲までは40キロ以上。
宍道湖北岸の道を走り始める。片側一車線で一本道。FMラジオからは島根ローカルと思われる番組。そういえばラジオを聞きながら、というドライブは久々だな。ここでもパーソナリティのおねえちゃんの読み間違いやらで楽しませてもらったり、なんと捨て猫の里親探しをラジオで募集するローカルネタにカルチャーショック。
途中までは快調に来ていたが、宍道湖を過ぎる辺りから流れが止まり始める。そうか、通勤の時間か!! チリチリしながら出雲大社に着いたのは7時55分。うわ、大鳥居から参拝しようと思ってたのに!!!
仕方なく大鳥居は車で。ここから二の鳥居まで1キロあるんだもの。
まだ沿道のお店は当然準備中。地元の学生さんがなんの気なしに自転車で行ったり来たり。これが出雲の日常か。
二の鳥居手前の駐車場に車を停め、いざ参拝。
二の鳥居を過ぎると、下りの参道。下りなのは珍しいらしい。
これは少し過ぎてしまったんだけど、右手に祓社(はらえのやしろ)という小さな社があるため、ここでまず心身を清める。
続いて三の鳥居・四の鳥居...は時間の都合上撮影せず。
三の鳥居を越え松並木を進み、手水舎で身体を清めてから四つ目の銅鳥居をくぐると、拝殿が見えてくる。今回はまずここで参拝。普通は二拝二拍手一拝、なのだけど、出雲大社だけは二拝四拍手一拝だそう。結局は信心なんだろうけども、正調に従い二拝四拍手一拝。
続いて本殿で参拝。流石にここは写真に収めるのも恐れ多く感じて(というか参道から空気が違う!!)、参拝のみ。その後家族分の御守を頂き、今回の旅の目的であった「11年前の御守」を返納。今まで有難うございました。
60年に一度の式年遷宮期間中とのことで、御守も2015年限定の特別仕様を。遷宮に伴い60年使われてきた屋根材を大切に紙にしたもの...らしい。その紙で御守を包んでいるそうな。家内安全をたくさん買っても仕方ないので、家族みんなが心身ともに健康に暮らせるように壮気健全御守を。
さて次。本殿から西に向かい、恐らく大注連縄(おおしめなわ)が有名な神楽殿へ。
ここで参拝しタイムアップ。時間は8時20分になろうとしていた。やばい!!!
慌てて車まで戻り、そこから出雲空港へ。距離にして20キロそこそこ、渋滞に巻き込まれなければ9時前には戻れる...はずだったのだが。
やべえ。出勤の車が結構な列。その上脇道で回避もできん。ここでもチリチリしながら空港へ...着いたらダメだよ!!! レンタカー満タンにして返さないと!!! 空港からまた取って返し、最寄りのスタンドへ...って遠いよおおい!!! レンタカーの事務所の前を華麗にスルーして、スタンドで満タンにし(軽だったから5リッターほどしか使わんかった(笑))、改めて事務所へ。そこからまた2キロ前後、送迎のマイクロバスで空港に送ってもらい出発30分前に空港着。間に合った!!!
ドタバタがあったけれども何とか旅の目的を果たし、空港で一息。
島根のおみやげと言ってもかさばる物は避けたいため、ゆるキャラ「しまねっこ」のステッカーとこれを。
これまさに現地で!!! 買いたかったのだよ!!!
ちなみに空港の売店で発見して、店員のオッチャンに会計してもらったら裏面にバーコードが3つあってオッチャン2重会計。2つ分の料金になってしまい「あれ?」と声を出したらオッチャン気付いた。
「いやあ、バーコードたくさんあるからわかんないのさ。私の頭みたいで(笑)」
「いやいや、島根物価かと思いました(笑)」
なんてやり取りをして大笑い。
保安検査場はレーンが一つしか無く結構な列になっていて、その前にさっきの「しまねっこ」のオブジェが。
出雲空港の二つ名が「出雲縁結び空港」らしく、その記念で作られたそうな。
調べていくうちに知ったのだが、ここでの「縁」とは男女の縁だけではなく、人と人の良縁や物事との縁も含んでいる様子。深いぞ島根。
そんなこんなで機内で一息...入れていたら、なにやら折り返し便の前便に乗っていたお客が携帯を機内で紛失たらしく、それが電波を発している可能性があるため確認が取れるまで出発見合わせというハプニング。結果的に携帯は機内に無かった様子で、若干の遅れで無事に出発。なかなかにネタの多い旅となりましたわ。
実はまだ旅は終わっていないのだけどな。