いくつになっても恋っていいよなというお話。嫁さんに。
と言っても別に誰か好きな人が出来たという話ではなく。この間31になったうちの嫁の話。
度々ここのブログでも書いているかも知れないが、自分と嫁は8歳半離れている。すなわち自分は今年40...。嫁に出会って早くも12年経った訳で。結婚するまで5年付き合って、現在結婚7年目に入っているというわけだが、御存知の通りうちの嫁は
天然。
ネガティブ思考がイラァと来るときもあるが、それをフォローすべく神が与え給うたとしか思えない、奇跡の天然。それまで真剣に向き合っていた空気をあっという間に笑いに変える破壊力。12年経っても「こいつ、恐ろしい子...」と思わされる発見が。
カフェで「ピーティチーください」と真顔で注文して3秒後に気付いて慌てふためき、「イートイン」ではなく「テイクイン」(テイクアウトの反対と思ったらしい)と言って店員さんを困惑させる定番技。
げっ歯類系チャームポイントの前歯を「御神体」と言ってみたり、トリビアに近いレベルの「動物の生態」を披露してきたり。
テレビが余り好きではないためか時事ニュースに疎かったり(ブラジルW杯の開催に気づかず、連日の特集で「ブラジルでテロでもあったの?」と聞くレベル)。
そうかと思えば、かつて法学関係の学科だったことから、裁判関連報道を見ながら法律用語バンバンで話しかけてきたり(こっちは情報系学科だったので当然わからない)。
そんな嫁が、最近は「返し技」を覚え始めた。
二世帯で住み始め、うちの両親のマシンガントークにさらされる中、徐々に言葉のラリーが出来るようになりつつあるのだ。
UQ WiMAXのCMでピンクのガチャピンが出ているのをご存知だろうか。朝食時それを見ながら俺が「おお、嫁がCM出てるじゃん」と振ったら「ああ、母方のおばさんだわ。お久しぶりです」と即座にリターン。優しげなタレ目とげっ歯類系の前歯の特徴をして「ガチャピン」といじっているのだが、なんとそれを逆手に取っての見事な返し技を披露した。横で聞いていた母が味噌汁噴き出しそうになって大笑いしていた。
その他にも、マイカーを持った嫁を連れてカー用品店に行った時、ゴージャス系のアクセサリを見せて「こういうのは興味ないのかい」と振れば「何のタクティカルアドバンテージも無いじゃん、こういうの」と即答。「タクティカルアドバンテージ」て!!! しばらく自分もハマって笑ってしまった。
このように、日々飽きることの無いネタを提供し続けている嫁である。
人間ってのはいつまでも底など見えないものだと思っているのだが、本当にその通り。ネタとしての話以外にも、様々な成長や衝突もある。それも含めて、やっぱり自分にはこいつしか居ないんだろうなぁ、と子供を抱きながらあやす嫁を眺める。
そんな嫁へ、いつもの育児・家事への労いと夏には復職することへの応援として、誕生日にプレゼントを贈った。まぁ腕時計なんだけどな。
「いやー、高かったしょ。ありがとう。大事にするね。」
戸惑いつつも喜んでくれる嫁。こちらこそありがとう。こんなことしかできんのさ。
「傷つけたりしたら嫌だから、仕事復帰する(7月)までしまっとくね!!!」
うん。でもそれ、ソーラーだからせめて箱から出しとかないと止まっちゃうんじゃね。
今日も君に恋をした。