Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

なんでもないや

 遅ればせながら、まことに遅ればせながら。

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・なんでもないや

 公開から3年経ってようやく「君の名は。」を見た。

 いいですね。甘酸っぱいですね。そしてここでSFが入るってことか。キービジュアルの彗星がそういう意味だったとは。冒頭30分程度は明るいテーマに見えて、そこからズンッと重くなる。や、2回見たほうが繋がりがわかるってのはこういうことか。

 

 最終的にきちんと話が収束して大団円になる作品が好きなので、いい話。今の十代の日常、というか息子もこういう生活で育っていくのかなぁとか、俺が同じ頃の生活とは違うなぁとか、でも誰かを想うことは変わらないんだなぁとか。そうして出会えた人を、大事に思い続けるためにはどうしたらいいんだろうなぁとか。

 

 映画とか作品って、そこで思いが通じたところで大体終わる。だから恋愛とかに幻想が膨らんでいくのかもしれないし、現実世界でも告白から付き合い始める、というところが一番楽しいのかもしれない。でも実際には、そこから果てしなく長い現実の生活があって、綺麗事じゃ済まないよしなしごとが立ちはだかる。付き合う、結婚がゴールじゃないんですな。

 だからなのか、自分ができなかった恋愛や疑似生活をエンターテイメントやゲームに求めるのか。それじゃ物足りないもっと即物的なものを求める人は、そういう店に行っちゃうとか。んー、ちと俺とは違うか。

 

 前のエントリで短い日記を書いたが、朝目覚めてふと思ったのさ。初めて付き合った人、最初の日。高校の帰り道、長い坂の途中。最後は傷つけて終わって、今はどこかで幸せでいるんだろうなと思いながら、もう20年以上昔になってしまったそんな日を。

 そう思うと、人並みに恋をして、人並みに辛さを知って、人並みに立ち直ってを繰り返してはこられたんだな。そうして出会った、つながった相手を大事にしないとと思う5月の青い空。

 

 とはいえ、素直に泣いてみたりいい話と感じてみたりする感性は持ち続けていたい40代。ヨドバシドットコムでコミカライズを購入。それが冒頭の写真だったり。ほとんどアニメ(映画)に忠実に作られていて、最後のエピローグだけが視点が逆転していたり。で、エンディングの「なんでもないや」にじわっときて。「前前前世」よりしっくり来たかな。

 

 とりとめない話。


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