今日も穏やかな晴れの日曜朝の道央地方。しかして朝5時半から目が覚める。
休みで家族が寝ているため、わずかな自由時間。夕べ録画していた「伝説のお母さん」第7回を見る。
うん、あと1週で終わるのかこれ。
家事育児をやってみると申し出た主人公の旦那・モブ。しかして今までかかわっていなかったツケは確実にあり、全く上手くいかずあれこれの末再び逆切れ。
「家事やってたら育児できないし、育児やってたら家事出来ない、普通の人間には無理」「お前は伝説の魔法使いだからできるんだ」「俺はお前のために自分の人生棒に振るなんて絶対いや」。そして決定打。
「子供なんていない方がよかった」
これはね。
原作では「いない方がよか」のところで食い気味にビンタされるんですな。ドラマ版では間を取って沈黙。いや、ビンタ期待してたんだけど!!!
やっぱりこう思う人って多いのかな。そりゃ思い通りにいかない意思疎通のできない生き物相手に、しかも死なないように育てないとならないってのは確かにハードルの高いミッションではある。でも確実に自分が保護してやらなければ死んでしまうし、何より自分の子供だ。
たとえ思ったとしても、子供ってのは大人が思うよりずっと話を聞いていて記憶力もいいから、絶対に言っちゃいかん言葉。
ドラマの中ではほんとに重要なシーンの位置づけだし、このifが漫画版でも魔王の切り札になるわけだが、主人公は迷いなくその「切り札」をはねのける。
翻って現実世界を戦う43歳おとしゃんはというと。
一人で買い物や外出で用事を済ませに歩いていると、子供はどうしてるかな、連れてきたかったなとか思う程度には子供を気に掛ける。何にも制限なく自分に時間を使えた時代が「いいなあ」なんて思う瞬間は確かにあるけど、結婚したらしたなり、子供ができたらできたなりの「帰る楽しみ」「留守番の寂しさ」も確実に存在する。それが大きいからこそ、子供がいなかったころに戻りたいか? と問われても「今が幸せ」と迷いなく答えられるんだろうな。
実際子供が夜泣きの時期や今だって反抗する自我が芽生えてきてイラっとするときもあるけど、子供がいない方がなんてifはもうあり得ない。いない生活がもう考えられない。息子と同じ年の頃の子供を見るだけで和むし、もしいなくなったらなど考えただけで絶望的な気分になる。
世の親ってのは、大半がそうなんじゃないかな。程度の大小もあり、あまり溺愛すれば子供のためにならないんじゃないかと葛藤し、うまくそれを表現できなかったりするだろうけど。
いつかもっと息子が大きくなって、もう少し難しい話が分かるようになったら、おとしゃんをもっと幸せにしてくれた宝物の話をしてやるんだ。
「君のことだよ」と。
柄じゃねぇか(笑)。