Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

風の街

たまには子育ての話。

 しばらくプラモ話が続いたので。タイトルは小田和正さんの曲名で。

5才児=年中さんの工作の図。

5才児の工作、木工。

 3月月替りの激務から帰った1日の夜。息子が出迎えて手を引く。嬉しそうに見せる先にあるのは、幼稚園で作ったという工作。ランダムな大きさの木片が大小様々、規則的だったりランダムだったりと並べられたそれを見て、「...街...?」と第一印象。

 嬉しそうに答える息子。「そう、街だよ。すごいでしょ。」

 当てずっぽではなかったが、そうかやはり。細かく説明を始める息子。

「この一番小さいたくさんのは、人。二人並んでたりするでしょ。」

「このビルの横についている四角は、窓拭きのあれ(ゴンドラのこと)」

 確かに。トップ画像の裏側から見ると、たしかに背の高いビルの壁に不自然な四角があるのだが、高層ビルの窓拭きのゴンドラだこれ。

 他の子達は、単体の物体、例えば飛行機だったり動物だったりを作っていたらしい。そんな中息子は、単体の物体ではなくまさかの「風景」を作ったということか。これだから子どもたちの発想というのは恐ろしい。しかもちゃんとそれっぽく見えるのだ。

 ガンプラビルダー選手権で、長らくジュニア部門でトップを走っていた女の子がいた。世界一にもなった彼女は、もしかしたら家族(父親?)の影響でプラモデルだったり造形の技術に興味を持ったのかもしれない。そこまでいけとは言わないが、もしかしたら「ものを作る」という行為、形を捉える視点とかが、少しでも息子に影響していたらいいなあと考えてしまった。

 

 子供の発想を否定せず、どこまで隣で並んでいてやれるだろうか。いつか、他の子供達の作品と比較しなければならなくなる時が来たとき、彼の見ている世界にどこまで入ることを許してくれるだろうか。

 いろんな折り合いをつけながら、子供の頃に見ていた世界が少しでも君の支えになることを、おとしゃんは願わずにいられない。