メビウス1を作れるか
という大それた話ではあるが、要はこの前から話題に出している「古のチョコエッグ・戦闘機シリーズ」の全塗装を使ってそれっぽいものを作ってみたい、と。で、F-2だのCH-47だのを前哨戦で塗りたくってみたのだが、いよいよF-22に手を出してみたい。
が。
先に言っておくと、実は一回失敗。というのは、サフ吹きまではひとまとめに終わって、あとは時間のある時にちょこちょこ塗ればいいかと思っていたのだが。どうも例の「ステルス塗装」というかグラデーションというか、あの色のイメージが固まらない。バシッと決まった境界線のある紋様でもない、グレーのグラデーションも角度によっていろいろある。まして架空の機体、厳密な実機と同じ色味というのもそれはそれでつまらない。さてどうしたものか。
ということでシタデルカラーの中でも「偶然の濃淡」を楽しめるコントラストカラーに手を出す。今回はグレー系ということで、SPACE WOLVES GREYを入手。下地にGREY SEERを吹いて若干寒色系にしてそのうえに塗っていく...のだが、上面を塗り終えたところで小さくはない後悔。
「かなり青っぽい...?」
そう、グレーと言えど黒系ではなく、むしろ青系に寄った色味だったのだ。や、まだ実機が飛ぶ前(正確には正式配備前)のAC04リリース当時、イメージは青系であるからあながち間違いではない。しかしあれは、ゲームのテーマである「空の青」を反映したからこその色だったはず。5はライトグリーン、ZEROは赤だったなあ。それはいい。ともかくも焦った俺、グレー系に戻そうと少し明るめのグレーであるレイヤーカラー・DAWNSTONEを塗り始める。
泥沼。
これはないわ...ということで、既に絶版のこの小さなモデルを救う方法を検索。焦っていたので失敗した画像はさすがに撮影していない(笑)。
で、以前記憶にあった「水性塗料はマジックリンで落とせる」ということを思い出し、ダメもとでやってみた。
落ちた!!!!
何とか塗装が落とせたよ...とはいえ完全に落ち切ったわけではなく、ありがたいことにサーフェイサーは残ったという何とも都合の良い。ここから復活劇じゃい。
何事もなかったかのようにここから再開。焦った...。
さて色だ。コントラストカラーで下地を透けさせたとしてもBLACK TEMPLERでも色が濃すぎる。さっきのSPACE WOLVES GREYは青みが強い。案外このサフのグレーが一番近い気がする。しかし調色してもそれを同じような濃さで複数回できるもんかな...なんて思っていたのだが、ふと考えた。
「NULN OILでフィルタリングしてみたらどうだろう」
そう、墨入れ代わり・ウェザリングに使っていたSHADEのNULN OIL。これなら濃淡をつけられるうえ、薄く塗るだけなら下地の色が透けるだけ。ダメならまたマジックリンで落とせばいい。
色ムラがそこそこ。それでも、今までのなかではまだまともな方だな。これに各所(ノズルとかグラデーション部分)をもう少し丁寧に仕上げてやれば、案外それっぽく見える気がする。
だがしかし。この後グラデーション部分を何とかしようと思って試してみたのだが。
再び泥沼。
なんていうかさ...グラデーションが付くのはいいんだけど...スケールが小さすぎてやればやるほど筆ムラゴテゴテ感が強調されてしまい...というわけで、マジックリン再登場。すっぴんの状態で3度目の正直をどうするか画策中。メビウス1、マジでメビウスの輪から抜け出せなくて。