2週間ぶりの2オフだー。
・恒例行事化
秋晴れという表現がピッタリになりつつある9月の北海道。久々の2オフ、自転車乗りたい欲求が数日前から高まっていたため、昨日の遅番途中途中で今日の天気予報をチェックし、行ってきました洞爺湖。
去年もギックリ腰のリハビリで9月のちょうど今頃、暑さが落ち着いた頃に洞爺湖一周を企てたのです。去年は変わりやすい天気で時計回りの周回で東岸半周に差し掛かる頃にわか雨がポツポツ降り出しそうな天気だったな。
今年は自宅から太平洋側の海岸線を見ながら室蘭経由で行こうかなと思っていたのだが、途中給油の都合上登別側から内陸部に入るルート。カルルス方面への分岐を過ぎて登坂車線の追い越しレーンをちんたら走るダイハツ・ネイキッドを左車線で抜いたら、何かのスイッチが入ったのか100km/h近いスピードで追ってき始めた。頭に来たので左足ブレーキを駆使しつつワインディングで置き去りにしてやった。つまらんところで燃料使わせんじゃねぇよ。一般道でレースなんかしたかねえんだこっちは。
さて昼前に洞爺湖到着。南岸のボート乗り場前の無料駐車場に車を止め、いざbd-1展開。空気圧をKOJAK規定上限の8barまで入れ、Cyclemeterをセットして今年も時計回りのルートに出発。
飲み物を買っていないことに気がついたが、温泉街の外れにセイコーマートがあった記憶があり、そこで買えばいいかと思っていたらば。なんと跡形もなくなっているじゃないの。仕方なく北岸の洞爺村まで無給水で行く覚悟を決める。レースじゃねぇもの、マイペースで行けばそこまで切羽詰まるようなエネルギーの減り方はしないはず。距離にして概ね10キロちょっとだしね。
天気は今のところ崩れず、ただし羊蹄山側の遠くの空に若干分厚い雲。しかし洞爺湖上空には夏の名残の積乱雲。空の青さは秋らしい少し濃いブルー。風は南西から弱風。洞爺村までは少し追い風で使えるね。
湖岸の道路はガードレールのない部分もあり、車だと一歩間違うと水没の危険もあるようなところだけど、自転車なら余程のことがない限りそんな危険はない。湖を渡る風を受けながら、黙々と進む。
対向車線で何人かサイクリストとすれ違う。ママチャリで走っている人は地元の人だろうか? 会釈を交わしひたすら進む。
30分程度で北岸到達。水分補給と3分ほどの休憩。湖岸のキャンプ場では退職されたご年配の方だろうか、キャンピングカーやワゴン車でのんびりされている方もいらっしゃる。夏休みがとっくに終わった北海道、おそらく大人の夏休み。
さてそこからはひたすらエンジンを一定で回していく。車とすれ違うことも数えるほどしか無く、無心に自転車に向き合う。速度は舗装の良い場所なら30~35km/h、荒れた場所に入ると途端に20km/h程度に落ちる。去年はタイヤの空気圧が低めだったのでそのせいかと思っていたのだが、今年空気圧を適正まで上げて走ったので確信したことがひとつある。
「舗装の摩擦係数がエラい高い場所がある」
下り坂で速度が落ちるってどういうこっちゃい!!!
平地の通常の舗装はきちんと回しただけ速度が乗るのだが、湖岸の周遊道路だろうか中央線のない部分は、明らかに速度が乗らない。例えるなら、粘着質の素材の上を走っているような。そのため、下り坂で体力を温存することができず平地以上に回さないと「下りで」止まりそうになるという奇妙な現象が起こる。
そんなこんなで天気が崩れることもなく30km地点通過。壮瞥町に入る前の最後の登りで道の真中にゴムひもみたいなのが見えたらなんと蛇だったとか、ちと動揺するイベントに出くわしつつ、休憩込みで1時間半ほどで一周。
ロードならもっと速いのかなぁ、なんて思いながら駐車場で後片付けをしていると。
どうやら観光ツアーのバスが休憩で入ってきた様子。中から降りてきた年配の方に声をかけられる。
「自転車で走ってるんですか?」
「ええ、今1周回ってきたところです」
bdは珍しいのか、他にも観光客のおっちゃんおばちゃんが寄ってくる。最初の老紳士は「いい趣味ですねぇ。いや、とても興味深いお姿だったので話しかけてしまいました。」と仰ってくださり、しばし雑談。
ロードだと速く走れるかもしれないけど、自転車を知らない人からもこうして話しかけられることはないかもしれないなぁ。bd-1でこういう何気ない旅の出来事に出会ったのはこれが初めてじゃないのさ。
というわけで、今年も怪我なく無事に1周完走。
子供の頃に家族で何度も旅行に来た思い出の地。心の故郷といえる場所なんだよね。道道にある道祖神?に自然と会釈するような心になったのは、年をとったからなんだろうか。
今週末で38歳。まだまだ元気に走れる事を確認して、帰途につきましたっと。
え、タイトルの「バクチ・ダンサー」はなぜかって? 「銀魂」の曲だからです。