Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

月の魂

大和魂の会2023に参加してきた話。

 忙しすぎてHGスコープドッグの記事を先に上げて放置してしまったが。12/1に参加してきた「第六回 大和魂の会 2023」の話を。

 レノボ・ジャパンさん主催の、いわゆる「ThinkPad友の会」。初回は2010年ころ、第1回・3回・去年の5回に参加し、今年も縁あって参加できた。レノボさんの新技術の見本市だったり技術屋さんとの意見交換もあるのだが、もともとはThinkPadのマニアが集う会、参加条件で「自前のThinkPadを持ってこれること」という。

 開始は19時、開場18時半ということで、月締めの仕事を午前中に終わらせて空港へ急ぎ、何とか予定便に間に合わせ東京へ。定宿にチェックインして荷物を置き、少し秋葉原の街をふらっとして会場の秋葉原UDXへ。

秋葉原UDX内にそこはあった。

 ちと早く着きすぎたが、開場直後から招待客としてのメンバーが続々。面白いのはみんな煮しめ色したおっさん(自分を含む)が8割以上(笑)。数名若者がいたが、ヴィンテージモデルを収集しているという中身がマニアックな方やら。

 開始まではいろいろとまもなく発売モデルやら最新モデルの陳列と技術説明を担当の方から聞けるという、お好きな方にはたまらない時間。上の画像はZ13の第2世代。第1世代はヴィーガンレザーだったが、今回はなんと亜麻の植物繊維を採用しているという。再生素材の使用もここまで来たか。

 いきなり超ワイド画面の紹介を受ける。湾曲ディスプレイで物凄く広い。しかし個人使用ではちょっと持て余す感じ。周辺機器担当の方の推しとセールストークが絶妙だったわ。

さあ開始。

 各々の座席は自由席、前のほうはメディアの方が陣取っているので、気楽にみられる最後尾に。席にはおもてなしの軽食とノベルティが。

ノベルティの中身は後程。

歴代のロードマップやら、

前段の全体説明やら、

折り曲げディスプレイの構造やら、

熱設計やら、

ファームウェア設計やら。

 特にこのファームウェア担当の方、お名前から中国の方と思うのだが慣れた日本語で開始早々「〇〇とはなんぞや?と...」いう導入で。

 今や何気なく使えるPCだけど、DOS/V時代やWin95以前を知っている身としては、こうした技術者の方々が血を吐く思いで開発してきた賜物なんだなあと思いを馳せずにいられない。通信設定一つだって、接続先のIP指定や認証プロトコル、下手すりゃパケットのサイズまでレジストリで設定しないと速度も出ない。ハードウェアの相性だので使える・使えないがあったり。今回のミーティングでは、そうしたUSBデバイスもものすごい数検証しているという話を聞けて。だからこそ。

 

 自分の美学だかこだわりか知らんが、古参の妄執ほど見苦しいものはねぇと改めて自分を律する次第。

 工業製品として、業界的な標準技術を取り入れなければならない事情もあるだろうし、そのうえで社内の要求仕様だけでなく古参の(レガシーの)あれこれを取り入れなければならんとは。

 人間の叡智は、そんなものだって乗り越えられる!と信じれば、たかがデバイスの使い勝手一つ慣れてしまえばどうということはない。古くは横長液晶、HDDインジケータに始まり、キーボードのアイソレーション化、レガシーポートなど、ニッチな人たちの声が大きいばかりにグローバルモデルの足を引っ張られるのはどうかと。

 そう思わざるを得ないんだよなあ。自分も気を付けなければ、古参の年齢だしな。

 それはそれとして。

 会場では、これまで所有したThinkPadにマークを付けていくとか、憧れだったモデルは何か、などの投票があったわけで。前者は一人10枚のマークシールをもらえるのだが、まさか自分がそれで足りないほどThinkPad買ってたとは。701cとか600とかX300とか憧れだったわなあ。下手すりゃ100万近いモデルもあったが、今やいい時代になったもんだ。

 ひとしきりのイベントが進み、高齢のクイズ大会(激ムズ)で締め。終了時間が21時半という、なかなかに遅い時間までやってたもんで、終了したら即解散。定宿に戻り、ノベルティなどを改めて見返す。「大和魂」というのはIBM時代の「大和研究所」からきているのだが、今回最も大和魂を感じたのはこれ。

おいしゅういただきました。

 ほかにも、こんな感じのノベルティ

 レノボロゴが大半だが、ノートパッド・ボールペン、3ウェイの充電ケーブル、そしてGHBキーのキーホルダー。おそらく3Dプリンタ出力でハンドメイドされたのか、GHBの文字はなんとなく筆塗りっぽい解像度。まさに「このイベントのためだけに作りました」という感じの特別感。初回の時は、当時のThinkPadロゴ(パームレストに貼られているやつね)の特別版だったなあ。まだ持ってます。

 ちなみに今回の自分のマシンは9月末に到着したX1 Carbon Gen11。天板がカーボン柄のハイエンドだったためか、結構会場でちいさく「おおっ」と漏れる方もおりました。タイムセール品だったので意外とお手頃だったのです。

 

 というわけで、今年も楽しませていただきました「大和魂の会」。息子もThinkPadのキーボードの良さを知ってしまい(8歳ですでにタッチタイプを覚えつつある)、この先もまだまだトラックポイントから離れられないであろう。うん。