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趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

逆転イッパツマン

 本日ですな、「半沢直樹」の最終回。昨日息子とドライブしながら車のワンセグで「王様のブランチ」で直前特集やってて、先週のクライマックスまで見てたけども。

 いかにもな絶対悪のような相手を前に、絶体絶命の状況で

やられたらやり返す、3人まとめてぇ、1000!!!倍!!!返しだぁ!!!!!!」と顔芸大炸裂でぶち上げる半沢=堺雅人氏。歌舞伎は見たことないがおそらくこれくらいオーバーな表現で見栄を切るんだろうなと思ってみるが。

 そら確かに庶民感覚でいえば悪徳政治家は実在するんだろうなと思うし、懸命に生きている側からしたら裁かれてしかるべき、せめてドラマの中くらいは勧善懲悪が成立してほしいわな、と思う。「どうなっちゃうの?」というよりは、「どういう方法でこの悪人たちが1000倍返しを食らうのか」という期待感なんだろうな。

 それは筋書が決まっているドラマだから思えることであり、現実ではなかなかあり得ないことが心のどこかで分かっているからこそ、なのかもしれん。

 絶対的な「悪」といえることは存在していても、果たしてそれを裁ける「正義」は絶対的なんだろうか。各々が自分の範疇の「正義」を振りかざした結果、相対的に「悪」にされてしまった(大多数は)無辜の人たちが被害を受ける世の中になってしまったように思う。そしてそうした「手前ぇ勝手な正義」を持った人間が、より過激な「10000倍返し」を思い描いて...なーんてなったら嫌だなぁ。

 

 政権が変わって、曖昧になっていた前首相の疑惑の数々々が正当に裁かれりゃ、少しは溜飲が下がるのかもしれん。あ、そうすると自称正義の人たちが調子に乗っちゃうのか。 

 一つの娯楽として、最終回くらいは見ようかな。どうもねえ、何かというと敵味方を分ける、相手を騙さないと仕事ができんというのに心が疲れる気がしてね。最後の逆転劇くらいはいいか。


イッパツマン