Think Like Talking.

趣味や子育て、ゆるい生活をつづる備忘録

ROUGH DIAMOND

仕事で1週間ホノルルに行っていた話、その3。

Oh,Noみたいな像。

 さてホノルル出張回第3回。基本的にガチ仕事だったが、せっかく各国から研修に集まっているということで、主催者側の全負担で親睦のディナー会があったのだ。アラモアナセンターから1ブロックほど離れたアメリカンな居酒屋のような店で、ビーフ・ポーク・チキンの3種目制覇。国籍も人種も年齢もバラバラのメンバーが酒を酌み交わし大声で笑いあう、思わず口からこぼれ出るラブアンドピース。初日の夜は1週間長ぇな!! なんて思っていたが、4日目くらいになるともう終わりか、と思うもんだから不思議なもんで。

 最終日が残っているので酒は控えめ、朝食は滞在先のホテルでインクルードされていたバイキングが定番。スタバもロビーに入っているのだが、不思議と初日以外いかなかったな。

品目は変わらないけど日本食もありまっせ。

 入口で案内受付するマダムやテーブルサーブのおっちゃんとも少しずつ慣れ、熱いブラックコーヒーで目覚める朝7時。このテーブルから視線を右に移すと目に入るのがトップの「Oh,No」の像ってわけ。

 

 最終日もつつがなく終了、少し早めに宿に戻り、日本チームの連中が言い出したのが

ダイヤモンドヘッド登りましょう!! 大丈夫、20分くらいで行けますって!!!」。

 いや、距離的に結構ある気がするし、標高的にも20分ってどこからの話をしている?

 旅の道中、出川イングリッシュさながらのテンションと押しの強さで乗り切っていたS君の提案で、アラモアナ地区からレンタル自転車でダイヤモンドヘッドの登り口まで、そこから登頂というどう考えても「20分で行けますって!!!」の根拠がわからないツアースタート。

 札幌市内でいうポロクルのようなbikiというレンタルサイクルのステーションがそこかしこにあるため、時間で借りることになる...が、なぜか最初のステーションでうまくいかず、ダッシュで別のステーションへ。というのも、ダイヤモンドヘッドの入山は予約制、登頂までの時間を考えてもギリギリの時間を予約したらしく、そこに何としてもたどり着かねばならないのだが、現時点で残り30分程度。おい、ワイキキを通り過ぎてさらにちょっと上るんだよな?

 何とか参加メンバー4人が自転車を借り、トレインを組んで向かうダイヤモンドヘッド。この時点で20分などとうに過ぎ、移動だけで30分近く。ネパール人のVさんは流暢な日本語で悪態をつきながら最後尾でついてきている。動物園を過ぎて市街地エリアと思われる地区に入り、登山口までの上り基調の道を3段変速のママチャリでひた走る。

 ヒルクライムはまだ平然と登れるので、この後の登山を考えペースを落としつつ淡々と走っていくと、N君が血相を変えて追い抜いていく。なんでも、入山受付に誰か一人でもたどり着いていないとならないらしく、最年少のN君が先行することに。

 ここでS君、痛恨のルートミス。bikiの返却ステーションに回り道した挙句、入山道への道がまだ2キロくらいある。しかも上り。

「赤乃さん、3分ダッシュできますか? この先なんで!!!」

 青山学院でもあるまいし、ここで46歳に登りダッシュなんてできるかぁ!!! S君、N君の後を追い入山受付へダッシュしていく。結論から言うと、距離的に3分ダッシュで着くような距離ではなくそれだけで10分近くかかった。まさかこんな異国で「俺に構わず先に行け!!!」などとリアルに言う日が来るとは(笑)。

 

 一人ずつ入山受付にたどり着き、俺も何とか最後の一人で合流。入口ブースの係員は「まだ来るのか、まだ来るのか」という雰囲気で揃うのを待っていたらしい。みんなここまでで手持ちの水分を使い果たし、こちらでは珍しい自動販売機で給水。いざ登山開始。

 や、ここから頂上だって20分で行けんて!!! しかも閉山18時、それまでに帰ってこなければならない。今17時近く、これやばくないか? 4人で黙々と上る。上った経験のある人は知っていると思うが、なかなかに狭き道やちょっと踏み外すと結構な急斜面があったり明かりの極端に少ない洞窟のような通路があったりと、まあまあアドベンチャー

 そして何とかたどり着く、ハワイアンサンセット。

証拠写真

 市街地の真横にこういう場所があるってのはすごいよなあ。4人で写真を撮り、滞在2分ほどで急いで下山。入山受付に戻ってきたのは17時50分。ギリギリじゃねえか。

ダイヤモンドヘッドってクレーターなんですな。

 さて、この日はまだ終わらない。研修チームの別動隊とワイキキで待ち合わせて、金曜日に行われる花火を見るというイベントその2が待ち構えており。みんなヘロヘロだったので結局ワイキキのシェラトンまでタクシー割り勘。往路であんだけ苦労したのが、15分くらいで到着。しかして待ち合わせまで時間があり、一瞬だけワイキキ観光。

Apple Store Waikiki

 嫁さんのお土産に、Apple Watchを買うことにする。この旅行でSeries8を使用していたのだが、思いのほか便利だったのと、嫁さんも今使っているFitbit Luxeが不調になりつつあるということで。入店から5分程度、さらりと店員さんに注文して購入。簡単な雑談もできるようになった。人間逃げ場のない環境って成長するのね。

 そうこうしていると、合流時間に近づいた。総勢8名近くでビーチへ。しかして開始時刻の19時になっても始まらない。ちょっと前から降り始めた雨で、様子を見ているとのこと。

 ホテルのビーチ側軒先で雨宿りしていると、唐突に始まる花火。

なかなかに連発です。

 驚いたのは、ブンブンとドローンが飛んでいること。撮影なんだろうが、時代は変わったねえ。時間にして10分少々、ホノルルの花火を堪能し帰路につく。N君たちはこの後も飲みに行ったらしいが、さすがにそこまでの体力は残っておらず歩いてアラモアナまで戻る。

 この日の歩数は2万歩オーバー。さすがにトライアスロンとはいかないが、バイク・トレイルランを期せずして体験した感じで最終日の夜は更けていく。

 

イパネマ'84

仕事で1週間ホノルルに行っていた話、その2。

アラモアナホテルからの眺め

 前回は初日のチェックイン後、ベースとなるアラモアナホテル7階のシングルルームの装備品に軽く絶望したところまで書いた記憶。

 同行していたN君に「シャワーとドライヤー使えた?」と聞くと「え、使えましたよ。」と。彼は俺より上階、水圧的に問題があったわけでもなく使えたってどういうこと?

「いや、シャワーは最初俺も冷水だったんですけど、全開まで出したら温水出ましたよ。あとドライヤーも、例のスイッチ思い切り奥まで押し込まないと手ごたえなかったですね」

 ほう、アメリカンに思い切りいかんとだめってことか。部屋に戻って試してみたら...出た温水!!! 温風!!! これで僕はちゃんと戦える!!! 安心して初日の夜は更けていく。

 

 明けて翌日。いよいよ研修初日。各国から集まってきた20名弱が朝9時から17時までガチンコ教育に突入。さすがにこれは割愛。

 さて終了後、明日以降のスケジュールを見てお土産を買いに行く暇がなさそうなイメージだったので、アラモアナ地区にあるドン・キホーテへ。時間が夕方17時過ぎ、観光客がまばらになる時間なのか地元と思われる人たちが中心。入口の屈強なセキュリティの人に何か話しかけられる。指をさす先には預りカウンターのような場所。おお、バッグ系の荷物は万引き防止のためにおいていけ、という。日本もそういうほうがいいのかねえ。

 さて、そんなやり取りをしている中で視界の中にはこんなものが。

あれ、ここは日本か?

 この画面を左にフレームアウトするとさっきのセキュリティの人が仁王立ち。ガンダムと対をなすように立っており。そして売っているのは通常品以外にもプレバンかガンダムベース向けの限定品が!!! まさかな...よもや君に出会えようとは!! お値段もハワイ価格でなかなかでしたが。

 息子のお土産にはBEYOND GLOBALのRX-78 G-3カラーを。EGガンダムのクラシックカラー(卵の殻から精製したプラスチック)とかも売ってたが、EGガンダムはこの前も別の限定版買ってたからなあ。しかしこれだけでも日本円で3500円近く。当時レート149円/ドルだからまぁ高い。

 ちなみにガンプラコーナーは入り口だけでなく、奥側にも。

どういうこっちゃねん!!!

 日本の品薄が嘘のような。青バンダイ品が中心だけど、転売屋がいないから再販品がある程度残っているのかもしれん。なんだその「生息域」みたいな。ゴキブリか(笑)。

 自分用にもなんか買おうと思ったが、もう元値が転売価格みたいなレートなので(日本からの輸送費が乗っかってるしね)断念。罪プラ、もとい積みプラも消化せんとならんし。結局皆様にハワイアンホーストマカダミアナッツチョコを大量に買い込み終了。個別にあげたい人へのお土産は最終日にした。

 それにしても、約14年ぶりのハワイは「こんなだったか」というイメージと「ああ、こんなだったな」というイメージが混在する不思議な旅となっていた。それもそうか、過去2回は家族旅行と新婚旅行、今回はガチンコ仕事だ。ワイキキ周辺で毎日バカンスしていたのとわけが違う。しかして変なものを見つけたらロックオンしてしまうのは20代のころから変わらない。

こっちの大人用・子供用だと思うが、俺の足の短さ的に子供用。

 そして2日目の夕飯は、もういきなり日本食と言っても過言ではないカレー。N君は「ステーキ食べに行きましょうよ! 100ドルくらいですって!」と押しの強いオファーをかけてくるが、100ドルって日本円換算で15000円近くじゃねえか!!! そう思うとさすがに「や、悪いがちと厳しいわ」と撤退戦。アラモアナセンターの中にテイクアウト専門のココイチができたとのことで、孤独のグルメinホノルル。

昔はワイキキ周辺に店舗もあったが。

 テイクアウトでさらりとオーダー、辛口(Spicy)とノーマル程度しか選べないが、実食するとSpicyでも日本でいう1辛程度なんじゃないかという。まあまあ、日本と変わらないレベルで可もなく不可もなく。いい加減牛乳やヨーグルトといった乳製品が食べたくなり、部屋に戻る道すがらのABCストアでビーフジャーキーと一緒に購入。ミネラルウォーターも1本3ドルくらいからで金がガンガン減っていく。

 部屋に戻りFaceTimeで日本時間では学校から帰ってきたころの息子と電話した後、自動応答で不在・国外出張中と通知を出しているにも関わらず「急ぎで!!」と容赦なく受信している問い合わせを片付けて就寝。こうして2日目の夜も更けていく。


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日々是観光

仕事で1週間ホノルルに行っていた話、その1。

アラモアナビーチ

一人きりでアラモアナビーチのサンセット

 よんどころない事情により、8月後半に1週間丸々ホノルルに出張。

 詳細を話すわけにいかないのだが、下手をすると来年以降も今のポジションにいる場合は強制的に年1回この出張をやらなきゃならない可能性。職場の連中は「うわあ会社の金でホノルルかよー、いいなあ」と100%言ってきたが。

 実は今回ガチの研修であり、毎日朝8時に滞在先のホテルに迎えのバスが来て、9時から17時まで毎日缶詰で講義、そして各項目で試験。遊びでやってんじゃないんだよ!!! しかも通訳なし・翻訳デバイスなしのため、頼れるものは己の集中力と耳と精神力。観光はできなくもないが、終了したらもうヘロヘロ。各地から集められた若い子たちは研修そこそこで終了後にワイキキに繰り出したりしてたので、...アレ、真面目にやらないでいいならやっぱり観光できるのか。

 とーにーかーく。

 出発は8/20。北海道からの直行便は飛んでいないため首都圏へ。会社手配の航空券が午前中の便しか取れず、ホノルル行は夜。すなわち約8時間灼熱の東京をさまようことになる。長ぇよ!! すげえな夏休みの観光需要!!

秋葉原歩行者天国2023

羽田で8時間は辛すぎるので。

 成り行きで秋葉原へ。羽田でスーツケースを預ける手段がなく(預り所・コインロッカー共に満杯)、結局ずっと持ち歩き。久々のヨドバシAkibaラジオ会館を回ってギブアップ。羽田に戻るがそれでもまだ3時間以上待ち時間。

羽田国際線も活況

 今回はハワイアン航空を選択し初めての外国の航空会社利用。エアバスA330でエコノミークラス、隣は0歳と2歳の子供を連れたご家族。子供をあやしているうちにテイクオフ。夜泣きもほとんどせずでいつの間にか就寝...していたが、何しろシートバックが立ちすぎている。尻肉が取れそうなくらい痛くて、結局7時間程のフライトタイムで3時間程度うつらうつら。気がつけばシェードの外は明るく、着陸前の軽食が配られる。

 つつがなくランディング。前に来たのは14年前、入国時の指紋採取などはやり直し、ちょいと無愛想な入国審査のアニキに許可をもらったら荷物を持ってようやく入国。

ダニエル・K・イノウエ空港到着

グッドモーニングホノルル。

 相変わらずの熱気だが、ここからホテルのチェックインまでまだ6時間ある。すでに家を出てから19時間経過。もういい加減着替えたいがそうもいかん。まずは今回のベースキャンプとなるアラモアナホテルへ。前回までのような観光ではないためワイキキトロリーは使えない(JCBカードがあれば乗れるらしいが、あいにく持ってない)。タクシーで約50ドル、アラモアナホテルへ到着。

アラモアナホテル

画像は夕方だが、到着時は昼前です。

 チェックインの予定はあるので、スーツケースだけをフロントに預けてアラモアナセンター散策へ。同行の28歳N君は海外旅行経験はあるものの、どういうわけか日本を出る前からちょいちょい引きが強く。出国時のカウンターでなぜかESTAの再確認に長引き、何も入っていないのに羽田の出発ゲートで持ち込み荷物が別検査を受け、入国審査で足止め、とどめはこの後ホテルのチェックイン時に「彼が並んだ端末だけ」トラブルが起きてスタッフも苦笑いするほど待たされるという。そんなだからすっかり独り歩きに腰が引けてしまい、一通りセンター内を探索。

XBOXワイヤレスコントローラ Stellar Shift

XBOXワイヤレスコントローラ Stellar Shift

 前に来たときは無かった気がするが、アラモアナセンターの東西南北それぞれデパートのような建物があり、北側に位置するTargetという庶民派のモールで発見。日本で買い逃して諦めた、XBOX用のコントローラ、Stellar Shift。いわゆるマジョルカカラーともいうのか、見る角度で色が変わる。プレ値がついてなかったのとドル円でも大体こんなもんかと購入。

 ひとしきり回りまわって、ようやく15時。家を出てから約25時間、ようやく今回の滞在先であるシングルルームに到着。いい加減汗を流したかったため、部屋でシャワーを浴びようとするが、なぜか冷水。洗面台では温水が出るのだが、謎。仕方なく行水し、この先1週間ずっと温水でなかったらどうしようと若干絶望感。

 そして髪を乾かそうとドライヤーを使おうとしたら...反応なし。何やら「動かない時はアダプターのボタンを押せ」という注意書きがあり、押してみるがNG。

わかります? アダプタと壁のソケットにあるボタン。

 外はまだ暑いのでもう洗いざらしの髪で出る。この先1週間ずっと以下略。

 夕食のためにN君と待ち合わせてアラモアナセンターの1階にあるフードコート巡り。アメリカンサイズの強烈さは二人とも知っていたため、現物のサイズがある程度わかる店を探す。結局重たい食事は二人とも避けたいと一致し、チキンフィリとレモネードでさっぱり。

でもこのサイズだが。

 サイズ感わからんでしょ、右のコップは高さ20cmオーバー。それになみなみ。チキンフィリもSmallを頼んだが持ったらズッシリ。ようやく食べ終えて初日終了。まだ旅はプロローグも終わっていないのだ。

 このシリーズ意外に長くなるかもなあ。


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ただの風邪

ではなく、このタイミングで新型コロナ罹患の話。

ついでにApple Watch Series 8

 やっちまいました。実は8月の後半、仕事でホノルルに1週間出張していたのだが、さぁてその話も書くかぁなんて思いながら帰国後限界機動で仕事をこなしていたらば。

 アレ、久々に寒気のする熱。定時で仕事を終えて帰宅し熱を測ると39度少々。やっちまった!!! 慌てて近所の内科にかかり、抗原検査で陽性確定。これが木曜夕方の話。

 土曜午前まで38度台後半から熱が下がらず、元看護士の妹の指示によりロキソニンを飲んだら痛みと熱が引いてきた。そこからは37度台中盤から36度台が見え始め、昨日ようやく一日の大半が36度台になり解熱フェイズは終了と判断。後は自主隔離期間である今日まで自宅の一室で籠城生活。なげー。

 いやー、周りはパタパタ感染してたから気を付けていたものの、ついに捕まった形。俺の場合は熱で来たな。無症状や軽症状の人もいるにはいたが、味覚障害だの喉の痛みだのいろいろ聞いていたので「結局確実なのは喉と熱か」と思っていたら。発熱が約2時間程度の間で一気に来たので、インフルかと思ったくらい。

 さて、味覚については土曜辺りに味の輪郭がぼやけ始めて、結構濃いめのものなら今もわかるんだが、一番やばいと思ったのはLEE20倍カレーがサラッと食べられてしまった時。辛さはある程度感じるのだが、いつものようなエキサイトォ!!! な身をよじるような辛さではなく、淡々と食えてしまう。ただしおそらくは辛さを感じる体の機能として、言い知れない「体のよじれ」(やっぱりよじれるんかい)あり。単に経口時の味を感じにくくなっているだけで会って、辛さは変わってねぇからなあ。

 これは味がする・しない・薄いみたいな判定をしながら、多分人工甘味料的なものはやっぱり強いのかもしれん。塩味についてはジャーキー系のスパイスなどは比較的わかりやすい。普段なら「これは何が入ってるな」とか「何と何が絡んでそうだな」という味わい方もできるのだが、この期間はそうもいかん。

 ワンルームに押し込まれてあきらめはついているのだが、とにかくひたすら横になり回復に努める。テレビはどうも面白いのをやっていなかったので、TVerで水ダウの過去回を見て久々に笑い、奇跡的に画面が映った部屋のテレビ(外れロットのREGZA Z8のため、点くかつかないかが運次第)で世間のニュースを知る。これが無かったらタブレットでひたすら動画見てたかもしれん。

 そして冒頭のApple Watch Series 8の話。購入の経緯は別で書くが、これもすごいね。安静時心拍が120bpmを一定時間(10分ほど)継続すると警告が出る。何らかの異常を検知するということなんだろうな。や、一番熱が高かった初日はそれこそ10分置きに警告が。わかってますわかってます。横になって息荒く熱と闘ってて、枕側の耳に響く自分の心音で眠れないくらいだったから。

 と、斯様に健康モニタリングガジェットとしての機能の高さを身をもって知ったよ、という話。

 

 ひとまず今日は誕生日、いよいよ地獄坂46というギャグも通り過ぎ47になりましたっと。


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やさしさ紙芝居

札幌エスタ閉館と個人的ノスタルジーの話。

札幌エスタ

長年お疲れ様で。

 8/31を以て閉館となった札幌エスタ。元はそごうデパートとして、札幌駅併設の施設としては最大級だったが、ステラプレイスができてからは連絡通路で迷宮化。それでも、中のテナントはビックカメラユニクロ、向かいの五番館西武が取り壊しになってからはLOFTが入り、近年はニトリが入るなど、いつも人がにぎわっていた印象。大型店舗で空きテナントが目立つ最近の北海道において、最後までそうしたスペースが目立たなかったなあ。

 子供の頃からあった施設、昭和50年代にさかのぼる。しばし昔語りにお付き合いを。

 

 あまり体の丈夫じゃなかった子供時代。母も身体が弱く、札幌近郊の町から毎月のように、当時地上駅だった札幌駅から現在の斗南病院辺りにあった厚生病院に通う道のり。今のように予約とテンポの良い診察ではなかった時代、朝一番で受付をしても診察が終われば夕方なんてザラ。長い待ち時間と、痛い治療を我慢して、また駅から当時の国鉄に乗って帰る道すがら、寄り道するのはそごうデパート。

 少し足早に、目指すのは7階。そこには、自分の地元の町では到底入荷しない量のおもちゃやプラモデルの数々。小学校中学年くらいまでは親に連れられてだったが、高学年からは一人で電車に乗って、診察を受けて、涙目になりながらも向かう「そごうの7階」。

 当時はとても裕福と言えなかった我が家、診察代や交通費だけでも厳しい中、頑張ったご褒美でたまに買ってもらえるプラモが楽しみで。毎年ゴールデンウィークにはタミヤの「モデラーズギャラリー」が開催されて、なけなしの小遣いを握りしめて地元で買えないラジコンの部品を買ったり。

 病院の帰りは、叔母(母の姉)が脚の悪いのにいつも心配して付き添いに来て、そごうの10階のお店で夕食。もう店も忘れてしまったが、南側にあったと思われる(らーめん共和国が入った辺りか)すき焼き丼を出す店でたまに食べる贅沢。

 夏休みには、そごうで漫画やプラモを買い込んで、祖母の家(さっきの叔母と二世帯だった)で今よりもはるかにさわやかな札幌の夏をインドアで過ごしたり。

 地下街がまだ「ステーションデパート」や「札幌駅地下名店街」だったころは、まだ爺ちゃんが生きててよく富士屋の店頭にある「とうまん」焼きの機械を飽きずに眺めて、「壱参、まんじゅう食うか?」と呼び掛けて一緒に食べて。その機械は、今も移転して大丸側の地下街で現役稼働中。息子にも見せてやったことがある。

 息子が生まれた日、ビックカメラの酒屋でお祝いのウィスキーを買って。2歳半の頃には一緒に男旅と称してトミカを買いに行ったり、ステラからエスタまで抱っこもせがまずずっと歩いたりという記憶。

 

 今はもう、その地下街・パセオも去年閉店、高架下の店も解体工事が1年。そして今度はエスタ。正直、需要も疑問視されている新幹線のために、せっかくの歴史が全て台無しにされていく感覚。しかしきっとそれも、これからの世代にとっては「過ぎていく現在」の風景になっていくのだろう。

札幌エスタ・2023年7月

この角度がそれらしいか。

 どうしても、この建物だけは子供の頃からの思い出が詰まりすぎていて、寂しさが溢れてしまう。だけど止まれない。次にできる場所が、願わくば長く人々の思い出に残る場所にならんことを。

 


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Slash

期せずしてHGキャリバーンを買えてしまった話など。

HGガンダムキャリバーン

日ごろの行いか⁉

 争奪戦だと思っていたら、さすがのバンダイの本気を見せてもらったわ。

 15日土曜、よんどころない事情により日付が変わるくらいまでの土曜出勤になってしまい。朝からの争奪戦参加は完全に諦めておりました(前回日記参照)。

 明けて16日。世間は3連休の中日、土曜丸一日息子の顔を見られなかった(起きる前から出社して帰宅は寝た後だった)ので、まー息子が甘えてくること。朝からくっついてきて離れないので、ダメもとで一緒に文教堂ホビーでも行ってくるかと。向かうは平岸店。前回シュバルゼッテが大量に入荷していたので仕入れを豊富にしているかな?と。

 開店直後の10時過ぎ、普段通りの人出。何の気なしに入り口を抜けてふと横を見ると平積みになったキャリバーン。アレ!!! 発売日に瞬殺じゃないの⁉ しかも残り1個2個じゃなく10個以上。数件はしごを覚悟していたのでなんだか拍子抜け。

 つつがなく購入し、そのほか息子のニッパー先端カバーやら他の本屋さんで漫画を買ったりで息子も満足で帰宅。前日のてっぺんギリギリ帰宅の影響でそのまま倒れこむように昼寝してその日は終了。

 さて連休最終日となった月曜。隣では息子がエアリアル改修型を店開きし、俺はというとキャリバーンの製作開始。といってもほぼ白一色、部分塗装もそこそこにまずは素組みと行こうかと。

HGガンダムキャリバーン

シンプルな色合い。

 リビングのテーブルで、向かい合わせでなく隣り合わせで息子がプラモを作っているのだが、若干お父さん追いやられ気味(笑)。ただ8歳児、集中力が続かず上半身を組み上げた辺りで「今日はこのへんにしといたる」。その頃お父さんは。

墨入れしつつ上半身。

 シェルユニットを組む前のショット。インモールド成型のパーツを活かしたいところだが、これ見よがしにキラキラリという感じでもないのね。

 サクサクと作っていくが、ポリキャップがない関節が今は標準なんだな。どうしても嵌め合わせがきつく感じて初代MG F91の悪夢(ABS樹脂の腰関節をいきなりねじ切ってしまった)を思い出してしまったが。これもいいんだか悪いんだかね。まあ、ポリキャップを組み込む分のクリアランスを切り詰められるというのもあるんだろう。

 さて、約3時間弱で軽く組み上げ。

まずは素立ちで。

 水星の魔女フォーマットでのすっきりした立ち姿。まさしく「白い悪魔」という感じなんだろうなあ。いろんなオマージュやら隠喩が込められていた本編だし。そして特徴的な長物=バリアブルロッドライフルを持たせると。

バスターランチャー。

 一応はキット付属の簡易スタンドに組み込んでいるのだが、まあ予想はしていたが重い。ちょっとバランスを崩すと後ろに倒れてしまう。前後逆にスタンドを組めばいいだけの話だが、まあそこはご愛敬。センサー類のシールはハイキューパーツ製のものを貼るつもりなので、あくまで組んだだけの素体で。うむ、なかなかに良き。

 発売直後のガンプラを積まずに組んだのって意外と久々かもしれん。最近は嫁さんもガンダムに興味を持ち始めてくれたもんだから、俺・嫁・息子の3人でガンダム構文が飛び交う始末。

 というわけで、聖剣としてのキャリバーンにちなんで、タイトルは「Slash」。毎月再販はされるらしいので、焦らず待つのがよいでしょう。

水星

今更「水星の魔女」の話。

HG エアリアルとSDEX エアリアル

積んでますが。

 いやー、よかったですな。「水星の魔女」。久々にリアルタイムで放映を追ったわ。って、既に終了から2週間近く経ってるが。

 去年プロローグを見て「重たいなあ...」なんて思って、初回を見て「学園もの?」と思ってからというもの、正直Season1は追ってなかったの。しかしたまたま16話くらいを見た辺りから「あれ、回収始まったか?」と遅ればせながらアマプラで追いつくともうダメ。

 Twitterなどではいろいろ話題が出ていたが、例にもれずグエルパイセンの成長物語に食いつき、ケナンジさんの有能っぷり(とフォルムとのギャップ)に驚愕し、チュチュパイセンの悪態やらセセリアのいいとこ総取りやらでズンドコはまっていく。あ、スレミオは別にそこまでではないので。

 Season2も大詰めに近づいていくタイミングだったので、謎や伏線回収をそれほど待たずに見られたのがよかったのかもな。ずっと長期間もやもやした状態で過ごすのは苦手なんでね。私は我慢弱く落ち着きの以下略。

 

 基本的なガンダムの文法というか、お約束が押さえられていたうえ、後味の悪さが最小限な終わり方(むしろ大団円)。久々の「また見たいガンダム」になった。

 

 戦争を描くのだから生々しい死のシーンは避けられないのだが、ただ悲劇的な退場シーンを羅列して悲惨さを強調して描写する作品が多い(特に最近は「いかに残酷表現をしたもん勝ち」みたいな風潮が無いか?)。本編の主要登場人物の中でいえば退場は5人くらいか(4号・グエル父・ソフィ・ノレア・フェン)。プロローグのヴァナディースメンバーやらプラント・クエタ、地球編や終盤の学園襲撃・議会連合艦隊全滅など「戦争の犠牲」はもちろん表現されていたが、前作(鉄オル)がもう見ていられないくらいバッタバタ主要人物が死んでいったもんでね...。

 そこに来て、ラス前のグエル死亡フラグぶち折りの「フェルシーの奇跡」は斬新だった!!! なんという...なんという逆張りの清々しさ。そう、お決まりの死に方ではなく「生き残る」どんでん返しこそ、今の世の中に必要なのだよ!! と23話を見ながらガッツポーズを取ったのは日本国内で8千万人くらいはいたはずだ。そんなにいねえか。

 「結局なんでキャリバーンに乗ってもスレッタは無事だったのか」とか「ゴドイって結局何者だったの」とかのわかりづらい未回収はあったにせよ、ラストスパートの2話3話であそこまできちんと回収したのは賞賛に値する。詰め込んだ感もあるが、最終的にガンダムを消滅させる表現も「なんちゃらの槍でハラキリする」終わり方ではなく「役目を終えてパーメットと共に昇華されていく」という綺麗な消え方。

 そして始まるエピローグ。個人的にはターンエーやダブルオーに並ぶ終わり方の良さだと思ってみていた。そりゃ綺麗ごとだけじゃない、割り切れない現実もしっかり残しつつだけど、それくらいでいいと思う。差別と格差、人の間の無理解やすれ違い、変えられない現実も厳然と表現しつつ、それでも何かを変え分かり合おうと動き出す人たちをこそ描くのが「ガンダム」なんだと思う。

 だから、続編はいいかな。寂しいかもしれんが、この余韻を汚したくない。

 

 と、熱く語ったがガンプラ争奪戦は今週末が天王山なんだろうね。新商品B(笑)。

 先週のシュバルゼッテは地味に瞬殺ではなく(量販店は瞬殺、ホビーショップなどでは意外と見かけた)、キャリバーンもそこそこの数が出荷されると見ているが、いかに。模型店さんのTwitterで「『新商品B』だけでどれくらい仕入れるかなんて賭け」というのが溢れていたが、そりゃここまでの盛り上がりになるなんてその時点(春先くらい?)でわかんねぇよな(笑)。

 最終的に新商品B=キャリバーンと確定したのが最終回後という異例も異例の厳戒態勢。なんなら最終回のタイトルも予告の段階で「最終回」だし。徹底してオチをネタバレさせないという制作側の仕掛けをわかったうえで視聴者側も構えるという、現代的な楽しみ方のガンダムになったよね。ラスト展開の大喜利みたいになってたが。そこまで含めてしっかり楽しませてもらいましたわ。

 キャリバーン争奪戦はね、仕事が入っているのでハナから参戦不可です。購入予定の方、ご武運を。ポチポチと無印エアリアルにそのうち手を付けますハイ。息子は改修型に手を付けておりますが。

 というわけで、タイトルは迷ったがストレートにdaokoさんで「水星」。や、yamaさんの「slash」もアイナ・ジ・エンドの「Red:birthmark」も配信で買ってしまったほどハマったんだけどな!!!


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Red:birthmark

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