Think Like Talking.

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Next 2 U -eUC-

バンダイの発表で宇宙世紀について考えた話。

 なに、宇宙世紀ものの続編作るって?

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・Next 2 U -eUC-

 タイトルはそれこそガンダムUCテレビ版のED。

 で、ガンダム。結構UCって綺麗にまとまってたのでそっとしておいてほしかったなぁ...というのが本音のところ。でもなにやらサンライズが「宇宙世紀100年以降の終わりまで描くプロジェクト」をやるだのなんだので、それはそれは。公式に出てるのはそんじゃ「閃光のハサウェイ」「F90」「F91」「V」ってところか。結構無理があるんじゃないのかそれ。

 

 とはいえ個人的には恐竜的進化のゴテゴテしたMSよりは、F91辺りのダウンサイズと機動性に振った人型兵器としての汎用性に回帰してたり選民思想がやはり根強く人類に残る時代がもっと見たいかな。本来は公式にテレビシリーズやる予定だった、ってのもあるだろうし。現代の技術できちんと描いてほしいなぁ。そのうえで、トンデモ兵器をある程度抑え込んだクロスボーンのアニメ化をぜひ。

 

 コンテンツとして、すでに富野御大の手を離れて福井晴敏氏が整合性の(ある程度)取れるシリアスな物語を作れる段階に入ったため、プラモデルを始めとした玩具ありきの展開ではなく一つの「大人の鑑賞に堪える」物語にシフトしつつあるんだろうな。その一方で、子供世代・孫世代がプラモデルという「メディア」に触れられる裾野としての「ビルドダイバーズ」などのシリーズだったりと、その辺商売がうまい。でも子供ができてみると、ガノタ世代としては地味にありがたかったり。

 

 子供、やっぱり見るんだね。どんな方向に行くかはわからんけど、やっぱり「戦争の悲惨さ」や「命の意味」などを教える素地として、大人が意味を咀嚼して教えてやるには下手な史実で小難しく教えるよりいいかもしれん。現実よりもあり得ない規模の「破壊」のあり方を見せるなど「極端な破滅」の本当の意味に気づく時、劇中のセリフを引用しようが何をしようがとにかく「平和がいかに重要なものか」「何もしないで守られるものではないこと」にたどり着く。

 

 これから新しく描かれるというプロジェクト。スターウォーズが継続的に映画化されて物語が続くようなのと同じく、更に深く更に細分化された物語が広がり続けるんだろうな。言ってしまえば「歴史の中にありえたかもしれない」可能性を「実態として描くことで史実にしてしまう」ことが公式化されるということか。

 

 大人が踊らされるというのは分かるけど、分かったうえでどこまでこの世界が広がるのか、見てみたい気がする。いずれ息子とプラモを作って、一緒に話を楽しめるようになれば幸いかな。

 

 ただ息子よ、これだけは忘れるな。

 

 今は宇宙世紀ではない。現実の世界線が間違いなく存在しているのだ。それをしっかり保ったうえで、楽しめよ。

 

 という、まとまりのないオチ。